僕と契約して魔法少女にならない? 「ふぇ……!??」 私、櫛村アリスは普通の女子高生、この春から高校生デビューしました!、だけど新しく友達を作るのは大変です。 そんな私が一人、登校していた時だった。視線が綺麗な花壇や見たことがない植物が植えられた家に引き込まれる。 あんな家……あったかな?、そう疑問に思いつつ通り過ぎようとした時だった。 ___僕と契約して魔法少女にならない? 「ふぇ……!??」 振り向く、だけど誰もいない。 「あれ……?」 「こっちだよ!、こっち!、ほらお嬢さん!」 「んっ………??、ノワッ!?」 花が……花に顔がッ!?、私はパニックになった。その様子に花は笑った。 「いやだな〜、そんなに驚かなくても」 「花…!、花…ッ!?」 「僕はフラワー、妖精さ!、よろしくお嬢さん!」 「妖精?、夢?」 私は自分の頬をつねる、痛い…… 「ところでお嬢さん、名前はなんて言うんだい」 「あ、アリスです!、櫛村アリス!、15歳です!」 「元気があって良いね、ところで僕と契約して魔法少女にならない?」 「ハイ……???」 「悪者を倒すヒーローの事だよ、君も知ってるでしょ?」 「ま、まぁはい、でも私が……新手の詐欺?」 「ふふっ、君には素質があるのさ、魔法少女のね」 「ぐ、具体的にどんな……?」 「……………まぁ、そんな事より僕と契約して魔法少女にならない?」 「えっ、はぐらかされた…!?」 「これを飲めば君は魔法少女さ!、ゴホッ…!」 妖精フラワーは咽せたように咳き込む、すると一粒の種がアリスの手に落ちてくる。 「汚っ!?、何これ……?」 「それは魔法の種さ、飲めば君の魂と融合して変身アイテム"魔法の心"に変化するのさ」 「これを私に飲めと…?」 「そうだよ?、それがどうかしたのかい?」 「いや、衛生的に……」 「仕方ないな〜」 ___ニョキニョキ…! フラワーから巨大な両腕が生えた。 「へっ………?」 「さあ!、一思いに」 「ちょっ!、きもっ!、っていうかヤメ…」 ___ゴクッ…! アリスは強制的に種を飲まされてしまった、フラワーは満足そうである。 「さあ、魔法少女の誕生さ!」 瞬間、アリスから光が迸る。光がアリスを包み込み、魔法少女に変身させる。魔法の種がアリスの魂と融合し、新たな存在を創造する。 「魔法少女ハナ…!、参上ッ!」 自然と口走った決め台詞、背後では爆発と共に花吹雪が舞っていた。桜の花びらを模した可愛らしい魔法少女が今この瞬間に爆誕したのである。 「魔法少女になった気分はどうだい?」 「凄い……、力がみなぎってくる!」 アリスは己の姿を見つめる、体を一回転してみるとスカートがふわりと風に舞う。 「ちょっと短い気が……」 アリスは少し恥ずかしそうに言った、それに対してフラワーは…… 「えっ?、似合ってるよ、うんうん、君は1万年に一人の美少女だよ!」 「へ?、えへへ……そうかな…」 ちょろい、妖精フラワーは内心そう思った。 「ところでフラワー、私は魔法少女になって何するの?」 「君は敵を倒せばいいんだよ、例えばアレとか」 「アレ?」 振り向く、途端に戦慄するアリス。牛の頭に屈強な肉体、ミノタウロスがアリスに迫り来ていた。 「イヤァーーーッ!!?」 絶叫しながらアリスは飛び退く、驚くことに周辺の家屋を余裕で飛び越すまでに高くジャンプをしていたのだ。アリスは驚愕し、フラワーに問いかける。 「何これ!?、えっ!?」 「これが魔法少女の力さ、今の君なら怪人相手でも余裕で勝てるよ」 体が自然に動く、綺麗に着地したと同時にミノタウロスへと駆け出していた。拳を硬く握りしめて、顔面に向けて振りかぶる。 ___ガァン……ッ!! 巨体が吹き飛ぶ、ミノタウロスは驚きの声を挙げながら天高く吹き飛び、そして爆散した。 「けほっ、けほっ、怪人って爆発するの!?」 「怪人は倒されたら爆発するものだろ?」 「そういうもの……?」 アリスは少し疑問に思うが、フラワーと話すのが面倒臭いので考える事をやめた。 魔法少女の誕生、これは喜劇か、はたまた悲劇か?、櫛村アリスという少女は魔法少女として数多くの怪人達と戦う運命を背負わされたのであった。 https://ai-battler.com/battle/a12ebba3-10d3-4d03-942a-e43823de159b