記録者:セレ・ヴォルブ 名前:イミタテ・サザンガ 能力:観測不可 詳細:{ 彼女は一見何の変哲もない少女だ。 ただ何かが観測を邪魔している。 何かが捻じ曲がっている。 ただ一つわかっていることがある。 彼女は臨戦時、羽のようなものが開く。 もしこの先、戦闘することになったら羽が閉じるまで、耐え続けるんだ。 イミタテ・サザンガか... 嫌な予感が当たってないことを祈ろう } ``` ログNo.330 ある区域に山茶蛾という寄生虫が現れた。 対象の背中や首に卵を産み付け、体内に入り込む。 痛みは感じず、気づくことはほぼ不可能。 寄生後1週間ほどで苗床の様子は一変、背中に大きな羽が生え、体中から山茶蛾の幼虫が出てくる 最初の苗床が人前で様態が急変したのならば管理局が緊急抹消してここまで広がらなかったが、 不幸なことに独り身の女性に寄生してしまった 寄生虫は指数関数的に増え、1体から2体、4体と増えていった。 最終的に管理局は65535体の山茶蛾を抹消、以降被害の通知は来なくなった 65535、2¹⁶-1の値だな? ```