ある寒い雪原での出来事 クラインの父「お前みたいな無能、出ていけ!」 その声とともに扉が開き、1人の少女が放り出された クライン「待ってお父さん!」 扉は固く閉じていた クライン「そん…な」 もう家に帰れない絶望と寒さの苦しみに嘆きながら雪の中を歩いていた クライン「疲れた…お腹も空いた…」 そんな1人の少女を何匹かの魔物が見ている。しかし彼女はそれに気づいていない。 魔物「ガォォオォ!」 そんな叫びが低く響いて彼女の足がすくんでしまった クライン「やだ…やめて…怖いよ…」 彼女の言葉を聞かず、魔物達は彼女に噛み付いた クライン「いっ……うぅ…」 傷は浅いが彼女の心を砕くには十分だった クライン「もう…いいや…無能で…ごめんなさい」 魔物達は再び、彼女に噛みつくために突進した 少し前の時間の雪原の近くの森 ヘルト「そろそろ雪原か!」 彼は強くなる為に旅をしていた ヘルト「師匠は「守るものがある奴と守るものを失ってしまった奴はどちらもめっちゃ強いぞ!」って言ってたけど…」 ヘルト「正直あんま分からんわ!」 しばらく歩くと、雪原に着いた ヘルト「さみ〜。火魔法で何とかなるか?」 ヘルト「おっ!温かい!」 彼がそんなことを言っていると近くから魔物の鳴き声が聞こえてきた ヘルト「魔物か…でも俺を狙ってるんじゃなさそうだな」 少し辺りの見回すと何匹かの魔物が円になって、何かを囲んでいた ヘルト「こんな所に子供が!助けないと」 クライン「え…痛く…ない?…」 ヘルト「大丈夫か?嬢ちゃん」 ヘルト「おらっ!回転斬り!」 魔物「キャウン!」 魔物達は仲間が次々とやられていくのを見て逃げていった ヘルト「これで居なくなったな」 ヘルト「ところで嬢ちゃん家は?」 クライン「…捨てられました…」 ヘルト「…は?」 彼はある限りの食料と一枚の紙を渡した ヘルト「この紙を雪原を出たところにある家に住んでる人に渡せ。そしたら住まわせてくれるはずだ。」 ヘルト「じゃ。またな。」 クライン「待って!」 クライン「…私は…貴方と一緒に旅をしたい」 ヘルト「何で見ず知らずの俺と旅をしたいんだ?」 クライン「あなたは私の英雄だから…」 彼女を守らなければならない何故か分かる ヘルト「やっと師匠の言ってたことが分かった」 彼はクラインの前にひざまずいた ヘルト「俺…いや私は…」 ヘルト「貴方を守ると誓う」 クライン「ありがとう!」 彼女はヘルトに抱きついたが彼は鎧を着ている クライン「冷たっ!」 ヘルト「ところでお前の名前は?」 クライン「私はクライン。貴方は」 ヘルト「私はヘルトだ」 クライン「よろしく。ヘルト」 大切な物を守る為には冷静さが必用だ。失わない為に力が必用だ。だからこれからも練習し、守り続ける。 Who is my sword for? My sword for just one person Who is this body for me to protect? My body to protect just one person That vow in that snowy place I don't care what happens to me I will protect just one person until I die Only one person's wish becomes my wish Protect and keep fighting as not to lose it just one person Even if ite person to protect is just one girl