ログイン

【「召喚」の転移者】リコ

本名、綾小路 梨子 (あやのこうじ りこ)  その日も梨子は放課後に数人の仲の良い友人数名と遊んだ後、帰路に着いていた。  …しかし、家に着いた彼女を待っていたのは地獄のような光景だった。  台風でも来たかのように荒らされた家財、鼻の奥に纏わりつく血の匂い、無造作に居間に捨てられてた飼い犬ムロの死体、廊下の血の池に倒れ伏す父、ひしゃげた頭から血が止まらない台所の母、そして鮮血を纏ったフードの男と男の足元に倒れ伏す愛する妹の姿。 「あれ?君も此処の家族だったんだ」  なぜ、彼女は動いたか分からない。大切な家族を殺された怒りか、やるせない悲しみか、妹に微かに息があったからか、それは今でも分からない。 梨子はその男を一瞥し、拳を振り上げた しかし次の瞬間、男の持っていた刃物で喉と胸を貫かれ勢いのまま倒れ伏した。 ___視界がぼやけていく ぬるい血がとめどなく溢れ、床に満ちていく フードの男が不気味な笑みを浮かべその場を後にするのが見えた。 冷たくなる指先にふと、誰かが触れた 妹だった。同じく喉元を刺されたのだろう、空気の漏れ出す音を出しながら何か言葉を発している。 「…おねえ、ちゃ、……い、きて…かみ、さま……おね、えちゃん、……だけ……でも……」 悔しい、悔しい、悔しい、虚しい、殺してやる、アイツに、あの男に、報いを、必ず…! 気がつくと見知らぬ草原にいた、先程の傷も嘘のように無くなっている。しかし、いくら傷は消えど、復讐の心は確かに彼女の心を支配していた。少女は、近くの村まで歩き始めた。 リコ「……腹が減った、学園までまだ距離はある…少し休憩しよう。」 CV::藤田 茜 ケットシィ「いいね!アタシもお腹減った!さっさとお昼にしよう!」 CV:井澤 詩織 アルプ「お嬢、昨日の果物残ってるぞ。好物の葡萄は無いが、食べるか?」 CV:友永 朱音 バンシー「あ、あの…この流れ…今日だけで4回目なんですけど…」 CV:後藤 邑子 80人目〜!異世界転移者3人目!