格納庫の中のこの機体は剥き出しの「聖典」そのものである。つまり「エクスマギカ」は力場生成機と像発生機とジェネレータと搭乗席のついた箱ということになる。「エクスマギカ」は出力や継戦能力に優れているが、この機体の売りはそこではない。「エクスマギカ」は通常の人型機動兵器と同等以上の性能を誇りながら、それらよりも遥かに「雑」に作ることができ、また「楽」に管理できる。量産が可能でかつ誰でも使うことができるのである。ALCFは「エクスマギカ」という高級車が普及すれば、工芸品に支配される現代の戦場など一月で消し飛ぶと嘯くが、はたして。 コックピットに入ってた雑誌にはそう書かれてるがね。こいつは、確かに強かったんだよなあ・・・。 俺かい?まあ、一般人だよ。会いたい奴がいてな。少しばかり遠いところから来たんだ。 誰を探してるって?そうだな。力場形成技術・・・、って言ってもこっちじゃ伝わらんか。白くて、ごつくて、攻撃が見えなくて、変な飛び方の癖に妙に速い機体を探してる。もしそんな機体をみたら操縦者に『「ヨセフ・ブラフマン」が探してた』ってのと、この連絡先を伝えてくれや。 https://ai-battler.com/battle/248f2d9e-8eee-44b6-817d-6540e501c096 いいバトルだったぜ。命あったらまたやろうじゃないか。それじゃ、また。どこかで。