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【被検体002号】エンラージラビット

[2026-01-24-01:24] _最初に大事なことを伝えておく。 _ _『このウサギには絶対にケガを負わせるな。』 _ _私は、生物本来の純粋な治癒能力を再確認するため、1匹の兎を検体にし、再生能力の限界に関する研究を進めていた。 _数多な薬品を投与された兎は、私の期待通りの再生能力を手に入れた。 _いや、“期待以上”と言うべきか。 _[被検体002号]は傷の大小に関わらず、如何なる傷も瞬時に再生する力を得た。 _私はあらゆる器具、方法で[被検体002号]の身体を損傷させ、その再生に要する時間を計測した。 _その結果、最も生物にとって効果的と考えられる損傷方法として(※削除済)した場合の再生速度は約0.1秒、(※削除済)した場合の再生速度は約0.1秒、(※削除済)した後に(※削除済)した場合の再生速度は約0.2秒であった。 _これは驚異的な数値であり、人類の進歩につながると最初は感じたよ。 _しかし、問題ある。 _[被検体002号]の体組織が高過ぎる再生能力に順応できず、再生の瞬間に皮膚の内側が捲れ上がり、周囲の物を取り込んでしまうのだ。 _皮膚の内側にある真皮や筋繊維はとても脆いため、取り込んだ物が更に[被検体002号]を傷付け、同箇所が更に捲れ、再生を行う。 _幸いにも[被検体002号]を管理しているケース内には再生に巻き込まれる物が殆どなかったため、ある程度の大きさで再生が停止したが、仮にこの再生が物の散乱している場所や屋外で発生した場合、[被検体002号]はどこまでも肥大化してしまい、収拾がつかなくなる可能性がある。 _この[被検体002号]は、餓死するまでケースの中に保管しておくことが最善と思料される。|