平行世界の日本、神州国の生まれ。 特別な生い立ちはなく、両親も一般人。 容姿も神州国ではよくある茶髪碧眼であり、愛嬌ある顔立ちだが美人というほどでもない。 ただ精神は化け物のそれであった。 幼い頃、皇族である篠宮家の少女に出会い、その剣に魅入られ生涯を剣に捧げた。 ほどほどに才能があり、起きてる時も寝てる時すら夢の中で剣を振るうことを続けた結果、全盛期は剣術だけなら篠宮さくらを上回るほどだった。 戦場に出れば負け無し、魔物や異獣の脅威を退けるのは容易く、その力を求めて擦り寄る豪族も斬り伏せた。 ほとんどのことを斬ることで解決していたが、全てではなく、斬ることしか出来ない故に斬ることだけで全てを解決すればいい、というどうしようもない考え方を得た。 敵は斬ればいい、 病人は病を斬ればいい、 悲しむ人がいるなら悲しみを斬ればいい、 そんな荒唐無稽の頂きを目指して剣を振るい続けた。 晩年も諦めることなく、死ぬその瞬間まで剣に捧げ、最後の一刀は生涯最高の一太刀であった。 死に、魂が濾過され霧散する寸前、『無』を認識し最後の一太刀が『無』を斬るに至り、真理へ辿り着いた。 返す刀でそのまま『死』を斬り蘇生……したはいいものの、全てを斬れるようになり何でも出来るようになって、傍と気付いた。 私の人生、剣しかなくない!? 出来るようになった故に精神的な余裕の生まれた少女は、第二の生を謳歌するべく、自らの時間を斬って若返り旅を始めた。 触れる全てが新鮮。 困る人を助けて感謝されるのも嬉しく。 正に順風満帆。 最近は彼氏が欲しい。 優しくて、すっごい強い自分でも守ろうとしてくれるような大柄な人を探している。