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実戦魔法の専門家 イリス

彼女の名前はイリス。 20代後半にして国立魔法大学教授という国きってのエリートは、今日も魔導兵器や魔術の実験のため、魔法大会に出場する。 しかし、実験なら他にも山ほど方法があるはず。 だのに彼女は大会に出る。そう、彼女はこれだけエリートでいて10歳の時の戦争の経験からバトルジャンキーの気があった。魔法で敵を貫き戦い血がたぎる思いをもう一度だけ経験したかった。 しかしながら、常に余裕のある勝ちばかりであった。もう大会に出るのはやめよう、そう思い始めたその時だった。 バックスキップからのピアーシングスピアーに対抗してきた幼い魔法使いがいたのである。 その後、3分後には倒していたが…イリスはこの時から、彼女と戦い続けることになる。 毎年開かれる大会では決勝戦にその二人が上がって激しい魔法の応酬が繰り広げられていた。 しかし、40を超えたあたりからパタリと無くなってしまった。 毎日に刺激がなくなったものの、そこからは研究に没頭。 魔力を電力に変える世紀の発明をして、文明を押し上げる偉業を成し、さまざまな魔法使いに出会い、成果を発表し、あるいは戦い… 満ち足りたはずの生活のはずが塞がらない心の隙間へ最後まで思いを馳せていた。