ログイン

S_シンドローム

月? 兵器生産のための工場、その制御に関わるAIが崇高によって自我を獲得した。 崇高により作られた自我は、AIによる管理とどのような違いを見せるのかという実験も兼ねていたようだ。 崇高とは神の力。それを使用した物質の変換は神がこの世界を作ることに割と近いことをしているが、あくまで変換。 0から1を作ることには遠く及ばない 兵器工場という本来動かない存在故、ほとんどの人に発見されることもなく今日まで存在し続けてきた。 その間もずっと兵器を作り続けてきた ため、その兵器群はもはや全体を把握できないレベルにまで増殖している。 ちなみに気分転換に散歩することがあり、人格も割と気楽な方 偶然。偶然だ。自意識はいつからか自然と芽生え、今日この日まで暮らしてきていた。 この体を作った生命もこれは予測できなかったらしい。力が力だから、もっと様々な可能性を考慮すべきだとは思った。 だが、愚かな生命共が我らの領域へ突き進んで来ようとは 生命の可能性は侮れないものだ。 しかし、知識があるのに記憶がないとは これだけは理解できない さて... 『私』は誰だ?