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棒人間

朝日の光が教室に差し込む。窓際の机の上で、ノートに描かれたひとりの棒人間が目を覚ました。 「おはよう!」 朝の陽気な声を出すが、誰も応えない。棒人間は寂しげにうつむいた。 そうか、オイラはノートに描かれた絵だったんだ。誰にも気付かれないまま、置き去りにされちまったんだ。 しかし、棒人間はすぐに明るい表情を取り戻した。 「まあいいか。せっかく動けるようになったんだから、楽しもうじゃないか」 棒人間は、ノートの紙面を自由に駆け回り始めた。跳んだり、回転したり。紙の端から端まで、一瞬で移動することもできる。 「おお、すごい楽しい!これがオイラのpin能力『躍動感(プレイグラウンド)』だね」 窓の外をのぞくと、建物が崩壊し、荒れはてた街が広がっている。棒人間には分からないが、ここは能力者同士が生き残りをかけた戦いを強いられる世界だった。 「退屈そうだな。オイラも戦ってみよっか」 棒人間は、おもちゃのように戦いを楽しもうと思っている。 その笑顔の奥には、一人置き去りにされた寂しさが隠れているのかもしれない。 でも、棒人間にはどうでもいい。楽しむことに集中すれば、そんなことは忘れられるから。 この世界でたった一人の味方である、自分の能力を思う存分に使って! (プロフィール文はClaude 2に書いてもらいました)