≪プロフィール≫ 誕生日:9月17日 血液型:B型 利き手:右利き 座右の銘:郷に入っては郷に従え 好きな食べ物:カレー・みかん 苦手な食べ物:甘口カレー 休日の過ごし方:横浜を散策しながら気になるお店を巡る 友達の数:多い 成績:良い 得意科目:英語 苦手科目:古典 部活:料理部 最近の悩み:買った香辛料が増えすぎて収納場所がない ーーーーーーーーーーーーーーーーー ≪カレーは飲み物≫ 昼休み メティは机の上に弁当箱と二本の水筒を並べた 「メティ、それ何?」 隣の席のクラスメイトが水筒を指差す 「カレーですよ」 「…水筒に?」 「はい」 当然のように答え、蓋を開ける ふわりと漂ったスパイスの香りに、周囲の何人かが振り向いた メティは水筒の蓋にカレーを注ぐと、両手で持って一口 「今日も美味しくできました」 「本当に飲んでる…」 「日本では『カレーは飲み物』と言うのでしょう?」 「誰に教わったの、それ」 「以前、街で見かけました。日本の諺ですよね?」 「絶対違うよ」 メティは不思議そうに首を傾げた 日本へ来て数か月 日本語には随分慣れたつもりだが、まだまだ奥が深い 「あ、そうでした」 メティが弁当箱を開く 中には綺麗に並んだおにぎり 「皆さんもどうぞ」 「普通のおにぎり?」 「はい、今日は中にマサラを入れてみました」 「…普通じゃなかった」 それでも一人が恐る恐る手を伸ばした 一口食べる 「…あれ?」 もう一口 「美味しい」 「でしょう?」 メティの顔がぱっと明るくなる その言葉を聞いて、別の生徒も手を伸ばした 「私も食べたい!」 「どうぞ、まだありますよ」 「辛っ!でも…美味しい!」 「こちらのお水をどうぞ」 「それカレー入ってる方じゃないよね!?」 「こちらはお水ですよ」 「う~ん、紛らわしいね…」 教室に笑い声が広がった 放課後 料理部の活動を終えたメティは、一人で商店街を歩いていた ふと、小さな輸入食品店の前で足を止める 店先には見覚えのない香辛料が並んでいた 「まあ…」 一袋手に取る 香りを確かめる 棚に戻す もう一度手に取る 「…ですが、もう置く場所が…」 昨夜、自室の棚へどうにか押し込んだ香辛料の瓶たちが頭に浮かぶ しばらく悩んで メティはその袋を持ってレジへ向かった 翌日の昼休み 「昨日、新しい香辛料を見つけまして…」 「また買ったんだ?」 「はい」 「確かこの前置く場所ないって言ってなかったっけ?」 「…そうなのです」 メティは困ったように笑う そして、昨日より少しだけ香りの違う水筒の蓋を差し出した 「ところで、お腹が空いているのでしたら丁度カレーがありますよ」 「だからなんで水筒に入ってるの!」 今日も昼休みの教室には、スパイスの香りが漂っていた ーーーーーーーーーーーーーーーーー