【”孤独な不老不死"】雪乃 結月

2xxx年、雪乃が11歳の時、世界は突然壊滅的被害を受けた。 原因は突然起きた「天変地異」などだ。 その影響で____。人類の90%は死滅し、その事件は「終焉」と呼ばれた。 生き残った中には「異能力」と呼ばれる力に目覚めた「異能力者」と呼ばれる人間もおり、結月もその一人だ。 結月の姉は元々「幸運」という力を持っていた為、妹の結月にも幸運が伝わったのか 結月は最強に等しい能力、「不老不死」を得た。 傍から見れば誰もが欲しがる「最強」の能力。結月もそう思っていた。 しかし、ある時から、この能力は結月にとって「苦痛」となる。 人は、どんなに強くても何時かは死ぬ。 それは、彼女の姉もだ。 ___姉が亡き後、彼女は様々な友達を作った。 しかし、結局、その人達も結月より先に死んでいく。 「今までありがとう、結月」 「一緒にいてあげられなくてごめんね…」 死に際に、その人達はそう呟く。 結月は次第に親しい人々の死に耐えられ無くなった。 そして、彼女は人と関わるのを辞めた。 そして現在___。 私は一人旅を続けている。 「まぁ…たまにはお姉ちゃんとか昔の皆に会ってみたいけどね。」 彼女はリュックを背負いながら、そう、呟いた。