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【平和へ飛び立つ青き炎】 “ムーンショット帝国中佐” ドゥ・デリンジャー

 もう選んだ?死ぬか、逃げるか。 …わたしとお話したいの?ふふっ、変わった人ね。今決めたわ…貴方はここで死ぬ。だから、少しスパイの秘密を教えてあげるわ。  まず、初めまして、わたしはドゥ。本当の名前はわたしの親友達しか知らないわ。個人スキルは、何でもお金を使って買い取るっていう能力よ。 わたしはこの能力を使って色んなものを買ってきた。お金は決して裏切らないから、言葉や力が通じなくても唯一お金だけは通用する。今思えば馬鹿なことをしたわ…。誰でも13歳の頃って変なことを言い出すでしょう? 「貴方の力を買わせて欲しい」とか…。 わたしはプロポーズしたの。 まだフェンリルの名も付いていない、無垢な怪物に値札を付けた。そしたらいくらだったと思う?そんなに高くないわ。 正解は10$。 その怪物はうつろな目をして、ぼろぼろのなまくらを抱えながらじっとわたしを見つめてた。多分、そのままわたしが翌日の朝食の為に歩き出していたら、その怪物はすぐそばで行き倒れていたんでしょうね。それがここまでワクワクするような時代を生み出すなんて、本当に親友で良かったわ。 さて、昔話はお終いよ。青いフェンリル、都市伝説じゃないのよ?最強の傭兵の亡霊だとか言われてたけど、本体より強いかもしれないんだから。 帝兵証 階級 中佐 兵名 デリンジャー 名前 “非公開” 所属 帝国諜報部 個人スキル 有 《万象等価》 実体、非実体問わず、何でも値付けして買い取る能力。他人の能力や複雑な手続きが必要な機密もその場で買い取ることが出来る。 買い取ったものはデリンジャーが所有権を獲得し、どれだけ頑丈に守られていたとしてもデリンジャーの指示した場所にテレポート。そして使用方法や自由意志もデリンジャーに全て明け渡される。 しかし、個人スキルだけは例外で、買い取ったとしても使用権限の共有という形に留まってしまう。 ちなみに、値付けはデリンジャー本人が決めるのではなく、自動的かつ公平にされるため、デリンジャーも頑張って値切りしなくてはならない時がある。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー ―重要秘匿情報―  デリンジャー中佐はエカチェリナ元帥の個人スキル“昇陽炎”を使用可能であり、その他経歴不明の人物の個人スキルを所持している。この情報は帝国の推定戦力を大きく変える為、絶対に秘匿とすべし。 デリンジャーの《昇陽炎》 買取元 : エカチェリナ・オールダー 詳細  元の炎は赤色だが、デリンジャーのものは青色に変色しており、射程距離が比較的短い。他にも、エカチェリナの炎は狼のような纏まり方をするのに対して、デリンジャーの炎は鳳凰のような纏まり方をする。 デリンジャーの《天化》 買取元:身元不明、該当無し 詳細  鋭利な長い鉤爪、背中に蝙蝠の羽根を生やすと共に身体能力や反射神経、思考回路を人間のそれを遥かに超越した領域にまで高める能力で、元の持ち主が不明。《万象等価》は死者や記憶喪失になった者の個人スキルを扱うことができない為、現在も生存していると思われるが、身元不明である。 魔力技術 属性剣 習得済 属性鎧 習得済 覇性  習得済