…人間どもは気色悪いほど増えるな。 “繁殖“など下等生物の証よ。人柱にして完全なる神には全く無用である。 いや…だが、もしその“神“が繁殖を行うとしたら? 妾と同じ力を持つ仔が百も千も生まれれば…忌々しい奴らの相手をする手間も無くなる。 くく……これは案外、悪くないかもしれぬな。 さて、妾自身と交わるのが手っ取り早いのだが…それは叶わぬか。ならば、“素材“が要るな。 「みんな、こっちだ!」 「見つけたぞ!」 「貴様が邪神か!この俺が倒してやる!」 ふふ………ちょうど良いな。 あぁ、あぁ…妾の仔よ、愛しき仔らよ。 おいで…母に甘えなさい。肉でおまえを包み込み、無数の手でおまえを抱きしめ撫でてやろう。ほら、あぁ、余りにも愛らしい…。 繁殖とはなんと素晴らしいことか。交わる悦び、そして生まれ落ちる我が子らの愛らしさ! あぁ、あぁ……おいで、おいで……… また兄弟を増やしてやろう……母の中にお入り…… いい感じに気色悪くなったかなと思います。邪神だけどだいぶよわい!まぁいいかヴィランだし