マチス・ブロード 男性 56歳 地球人 元宇宙海賊『王の虎』の頭領 所属:帝国軍 「コイツかっ、帝国の無人機を撃墜させた『ムサシ』というヤツは。 片腹が痛いぜ、ただの図体がデカイだけのザコではないか!!」 帝国侵攻以前より、地球からの移民船団を待ち伏せで片っ端から狙い金品や食料の略奪を繰り返し、宇宙警察パトロール艦や宇宙巡視艦を難なく返り討ちにし拿捕した下道。 その後、月周辺で航行していた矢先、進軍途中の帝国の艦隊に出くわし呆気なく捕まる。彼の経歴を調べあげ、その残忍性の高さからザムアに気に入り、独断でマチスを自分の部下に引き入れた。ザムアから直々の地球軍のムサシの破壊の命令を下し、莫大な地位と報酬を約束し、火星軍の『ヤマトタケル』の船体をベースに帝国が改装した『ラムダデルタ』を送り、ムサシ掃討作戦に駆り出すのだった。 ※なお上記の台詞は、ムサシと接敵した際の発言でその後は、言うまでもなくムサシの返り討ちを受けて、見事に撃沈されました。因みに~なく頃にの某魔女とは一切関係無いです。 ※宇宙戦艦ヤマトタケルの経緯 元々、冥王星会戦以来、帝国の技術力に銀河系惑星諸国が衝撃を受けた事から急遽、地球同盟傘下の火星軍の宇宙船ドッグに、今までの主力艦を一新し、新規設計でさらなる火力、装甲の底上げを図り帝国の猛攻に耐えうる新型の宇宙戦艦『ヤマトタケル』の建造を進めていた。 だが、戦況の悪化により輸送ルートが途絶え物資や資材が枯渇し、とうとう完成を待たず帝国の制圧によって接収されることとなった。 ※宇宙戦艦『ラムダデルタ』 ヤマトタケルをベースに帝国独自のアーバレス装甲材を惜しまずコーティングし、船体全体に搭載されている多数の荷電粒子砲、試作ではあるが艦首に施された重荷電粒子砲など火力は然ることながら、搭載機にも大幅改修され、凹凸の無く細い扇型の機体で高い機動力と全体に小型の荷電粒子砲、簡易のビームシールドも搭載されている。 これだけ見れば、対艦能力の高さが際立つと思われガチだが、実は兵器としては無謀も良い所で、内部のモジュールは別に鹵獲した火星軍の主力艦を流用しただけの全くの手抜き。 そして過剰なまでの荷電粒子砲の搭載量の稼働によって、艦内の動力が行き渡らず操縦系、レーダー機器にまで影響が及び、戦闘中にも関わらず停止状態にもなる危険性も絡み兵器としてあるまじき欠陥で非常に致命的である。 ※宇宙軽空母コルク 火星軍の軽空母。対空レーザー砲、中口径ビーム砲の数基のみの武装。特筆する性能は無いが、護衛、哨戒などの多目的の運用を重視し、また軽空母でありながら搭載スペースが多い。 これを6隻の鹵獲機をマチスの海賊クルーたちが搭乗し、ゴロツキ集団だがマチスと同様に海賊の生き残りで、戦闘に置ける手腕は侮れない。 ※真実 ザムアに限った話ではないが…帝国人は銀河系の人類が造った創造物は、すべて劣悪であるとの考えから、帝国人自らは搭乗せず、ガワだけ付けて適当な人間に試作テストをする目的と時間稼ぎ程度のものでザムア自身も、マチスに期待などこれっぽちも無いという何とも皮肉だが、海賊時代に小型改造艦で暴れただけのマチスにそんな事情を知る筈も無く、賞金と名誉の為にムサシに挑むのだった。 だが、古参の海賊クルーたちは善戦したものの性能差は歴然で、マチスとそのクルーはラムダデルタと共に呆気なく宇宙の海の藻屑となって散った。 帝国軍、地球軍の両者共に相手されず彼の最期は自業自得であり相応しい顛末で終わったのだ…。