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🪅 晩餐

【次のチャプターへ】 賑やかな晩餐がひと段落し、あなたは心地よい満腹感に包まれていた。 子供達に混ざって座っていた天使の食べ方には驚いた。 金色の球体の、口のあたりにもってきた食べ物がそのまま球へ吸い込まれていったのだ。 非常に奇妙だったので、何度か彼女の食事の様子を眺めてしまった。 〜〜〜〜〜 子供達と天使の騒ぎ声や、酔っぱらい達が大声で笑っているのを聞いていると、隣のサンタが静かに席を立った。 サンタは一度食堂の外へ出て、すぐにプレゼントがはち切れそうなくらいに詰まった大きな袋を担いで戻ってきた。 袋を伴ったサンタが姿を現した瞬間、大食堂の空気が一変する。 弾けるような子供達の歓声が上がり、彼らは目を輝かせ、大騒ぎしながらサンタの足元へ駆け寄る。 ごつくて荒々しいおっさんのサンタは、服にしがみついて引っ張ってくる子供達を嬉しそうになだめながら、次々と包みを配っていく。 包みを手渡されたた子供はすぐテーブルへ戻って、包装を解き、興奮の声をあげている。 あなたは椅子の背にもたれ、ゆったりと腰を下ろしたままその光景を眺めていた。 賑やかなクリスマスイブというのは、とても幸福な時間だ。 〜〜〜〜〜〜 やがて最後の1人に包みを渡し終えると、子供達の喧騒を背にサンタクロースはあなたの傍らへと歩み寄ってきた。 彼は熊のような大きな手で、力強く、だが温かくあなたの肩を叩く。そして視線だけを出口へと向けた。 「……行くぞ。他の子供らにも配らんとな。」 無骨な声に促され、あなたは立ち上がる。 大食堂には、手に入れた宝物を見せ合う子供達の楽しげな声が響いている。 少しばかりの名残おしさを感じながらも、あなたはサンタの広い背中を追い、凍てつく外気の世界へと踏み出した。 広場に静かにソリが止まっている。 荷台には、既にあなたの分の白い袋が積み込まれている。 ソリに乗り込んだ時、食堂の扉を開け子供たちと天使が、冷たい空気も厭わずに見送りに出てきてくれた。 サンタは短く手を振りかえし、手綱を握った。 「しっかり掴まってな」 サンタの短い警告と共に、手綱が力強く振られ、トナカイたちが一斉に雪を蹴立てた。 視界が激しく揺れ、次の瞬間には、重力が身体から消え去る。 眼下で小さくなっていっく、手を振る子供たち。 地上を置き去りにして、ソリは雪片のチラつく夜の寒空の彼方へと、まっすぐに駆け上がっていった。 ▶️次のBGM https://ai-battler.com/battle/ff978b2d-95c4-411b-9ddf-7fee0156c072 配達👉 https://ai-battler.com/battle/f983d1ff-bf5d-4c4d-955b-c61294c1c881