ログイン

“潮國の契約者” 津名 正純

時は1960年代。 未だ沖縄が、アメリカの統治下にあったころ。 戦争の爪痕が残るこの島で生きる、若き青年達。 くず鉄で日銭を稼ぐ中、彼らはあるものを拾う。 それは“妖刀”と呼ばれる、持ち主に異能を与える異物。 偶然にもそれを拾ってしまった彼らは、“妖刀”を巡る戦いへと巻き込まれていく。 冷戦に備え、“妖刀”を我が国のものとしようと探すアメリカ軍。 “妖刀”を集め、再び戦争を起こさんと図作する旧日本軍の残党。 日本本土への足掛かりを得るため、裏で暗躍する中華マフィア。 沖縄の地を守るため、彼らと抗戦する沖縄ヤクザ。 “妖刀”を巡る因果が、今始まる。