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【灰色の不死】デッドアウト. α‬

読み:はいいろのゾンビ デッドアウト. アルファ 旧名(本名):アンバール 体内に爆弾を言葉の意味そのままに抱える灰色の不死少女。その名の通りの不老不死、生まれた時から何一つ変わりなくその姿が存在し続けている。が、再生力等は常人より少し高いぐらいで、生命活動が停止しないと再生、つまるところの蘇生は起こらない。 際限のない蘇り───そして不老、そんな孤独と退屈な絶望に殺されそうな状況だが、それでも彼女はそれらを殺して日々に“希望”を見出している。 しかし殺すために自身を殺して殺して殺して……痛みや死への感覚が鈍り、精神はかなり拗れてるようで、「お前はただの狂人」と誰かに言われたのを結構気にしている一面もある。 実は下着について知らないので興味がなく、いつも下着を身に付けなていない状態なのはここだけの秘密にしておこう(本人は秘密にしていないが)。 とある騒動により霧の世界にはある変化が訪れた。その変化は不変かつ退屈な日々を生きていた少女にとっては生きることよりも希望に溢れ、願ってもいないことだった─── 白物語 でっどディメンション ・001・ 最近「何!?」って思うことって無いか? もちろん俺もまだ人間だから当然のようにある。 それこそ、それこそだ───人間性を喪失してしまえば本当に不死のゾンビになってしまうのかな?なんて思ってみたりしてるわけだが。 いや違う...今からするのは何!?的な話だったか。 何これ!?みたいな感情の物語だったか。 まあ「何!?」にしてみても言ってみても何!?って思うだけでも、言ってみるだけでもその時々によって色々と意味が違ってくるよな。 例えば───意図せぬ出来事が起こった際は大多数の人間は驚きの「何!?」を思い口に出すことだろう。 例えば───ずっと死ねばいいのにって思ってたような人間がある日死んでいたら、もちろんこれは目の前かどうかでも変わるよな。まあ大多数の人間は喜びの「何!?」を思い口に出すことだろう。 例え……は、もういいか。 まあそんな感じで!俺にもあったわけなんだよ。 そう、それこそ驚き喜ばしい「何!?」を、それはもう口に出して言い放ってしまったな! ・002・ 目の前に広がる濃い霧がかかった山脈、向こうには……黄金の墓場?なるほど……これは“霧の世界”だ。ってなんだか俺が“霧の世界”に初めて来たみたいな反応をしているな?(そもそも濃い霧がかかった山脈だけでは霧の世界とも言えないが、最近どうやら黄金に関する事件があったらしいしここは霧の世界だ) 当たり前か、山脈は見た事はあるかもしれないが“霧の世界”でなら初めてだ。“霧の世界”に来るのも初めて。 そうだな。 元々は“星々の世界”であの意味わからん神々様共が存在する不変と退屈を真っ向から否定してくれるような世界に居たのだが───いや、じゃあなんで俺がこんな場所ってか山脈の目の前に居るんだよ。 追い出された。って言っても俺が馬と鹿をしたとか、そんな話じゃあない。簡単だ、実に簡単───俺はもう捨てた名なんだが、元々はアンバールって名前だったんだ。 まあ捨てたってかその神々様共に言われるまでは忘れていたんだが。俺としちゃあ忘れてて全然よかったんだがなー。アンバール、アンバールね。 そんで、まあその神々様共の中にも居たんだよ。アンバールって名前を持ちその名を名乗っている、なんだっけ火の神様みたいなの。めっちゃ燃えてる、ってか燃え燃えみたいな神様だったか。 正直に言って少し親近感を湧かせるような神様だったことは否めない。否、否否否、アンバール……もといアンバール神は、そうだ、それこそ俺に似て無鉄砲というか天真爛漫というか常に騒がしい感じの少女って感じだったぜ? というか、そもそも名前が同じだけで追い出されたんじゃないんだよ。この少女だよ。アンバール、アンバール神様……この燃えるように燃えている火の神少女が問題って言うか俺が問題なんだけど。 つまりだ。俺は神々住まう“星々の世界”にも元々生まれ育ったとかじゃなくて部外者で、つまるところ辿り辿って星々の世界の前にもどこかの世界にいたんだ。 それこそ別世界に───別次元に まあそう「?」って顔をせず、語るに落ちるこの物語を聞いて、見ていってくれや。(そもそもこのAIバトラーってゲームは小説を書く所じゃないんだよなあ) そんでなんだっけ?んーと? あれか?“星々の世界”の前に居た、俺が生まれ育った世界の話か? 焦らずにじっくりとゆったりと思い出そうじゃないか、何せ数億年……んーと750億前とか?の記憶に語りかける必要があるんだからな。 今、その世界はどうなっているんだろうな? ───そう考えつつ脳を直接、頭を手刀で突き刺してそのままぐちゃぐちゅべちゃって感じに弄っているのだが。 んぐぐぐぐぐががか? そうだった───あの名前は“黄泉の世界”だったかな? いや、覚えてるぜ!?脳よ!蘇れー! ……あれ、目の前が急に暗くなって、おそらく倒れてたかな…こんな山脈のど真ん中で。あーまた死んでたのかな。たまによくある事だな。 しかし思い出した、記憶が蘇ったぞ! そうだ、俺が生まれた世界は“虚無の世界”だったな。 記憶の中のその世界の姿は無い。多分無いのが正解なのだろうな。虚無の世界は何も無かった。地形も物も風景も夢も希望も概念も時も───なにも無かった。 ただ、いつからか忘れたが、その思い出せない“記憶”は訴えている。思い出せない想いが訴えている。 その世界の中でいつからか虚無から、無から有が、つまり概念(概念は概念だ、人でもないし、ましてや姿もない)が生まれた。 概念は凄いぞ。何も無いブラックホールだった(多分今もブラックホール)虚無の世界に様々な“変化”をもたらした───その中には俺のような奴らも混じってるかな? ゾンビ ああそうだ。俺はその概念に生み出された不死の旧アンバール少女なわけだ。逆にその時生み出されたのは俺だけじゃないだろうな。誰がいたんだったか。誰も居ないのか? ん?なんで概念に生み出された俺が概念が生まれる前の世界を知っているか?簡単だ───俺は不死なんだぜ?存在こそ、生まれるとうの前からしてるんだよ。 しかし、概念ってのも意味がわからんな、概念の癖に不死の俺だと?死の概念はどうしたよ。ブラックホールに置いてきたのか吸い込まれたのか?だが、俺は今を生き変化を見てきて、退屈で死にそうな時もあったが(死んでる)概念には感謝してるぜ。俺みてーな死んでるような奴を生んでくれて。 この灰色の脳みそもまだ概念の事は忘れてないが、それも時間の問題か。いやもう何時間何年経ってると思ってるんだ?てかそもそもよ、俺が年の……なんだっけな、暦って言う奴とかそういうのを知ったのは“情報の世界”ってとこの年月って言うやつが全世界に、それこそ言葉通りの全世界に普及するようになるまでは知らなかったから正確に何年前の出来事かなんて分からないんだが。 俺は一体何歳なんだ? “虚無の世界”で何年暮らしたのかも分かんねぇ。 脳みそにまたもダイレクトアタックする必要がありそうか、これは。ぐぬぬ、あまりいい気分じゃねーよ。そりゃ脳をそのままダイレクトに弄ってるわけだし。 しかしこうでもしてないと脳がぐちゃぐちゃになるよ先に俺の自我が崩壊するぜ。そうなれば真にゾンビか……ゾンビ化?しかしゾンビになるのもそれはそれでおもしろそうだ。 いやゾンビ化はないな、思考能力はあって事だぜ全くもってな! まあしかしそんな不死なゾンビを生みだした概念…を生みだした祖母っぽい(祖父かも知れない)虚無の世界は何億か何兆年か前の愛すべき親の親であり故郷なんだけれども。故郷?故世?どっちでもなんでもいいんだが(てか書籍じゃないんだからそんな長く語っていると見づらいし読みたく無くなるし打つのもめんどいから話は戻して)、そんな世界に旧アンバールはアンバールとして生まれたんだが。 そんなもんで“星々の世界”だ。いつからか俺は虚無の世界から自立して違う世界に旅立っていた。何も無い世界でどうやって自立して世界を渡れたか?簡単だぜこれも。“鏡の世界”っていう世界があるんたが、概念に鏡を生みだしてもらって行ったのさ、鏡の世界へ行ける鏡を通じても鏡の世界へ! そんで鏡の世界の鏡を見て回り、例の“星々の世界”へと通じる鏡を見つけたんだ。面白そうだから入ろうとしたんだが、なんかヘンテコなクリスタルの機械が俺の事を邪魔しに来たんだったか?まあすぐにスクラップにしてやったはずだ。スクラップならぬ砕けた結晶みたいになってたけど。 ここでやっとゴールだな!たどり着いたぜ第2の故郷“星々の世界”だ! そんで星々の世界でアンバール神と会った話はもうしたな?そうさ、アンバール神だよアンバール神、あの俺を超える燃え燃えな火の神少女であるアンバール神との“不都合”みたいなもので俺は追い出された。 不都合───つまるところマルチバースってやつか? 俺が虚無世界で生まれた俺(アンバール)なら別の世界には俺じゃない俺(アンバール)もいるって話だ。 別世界で別次元の話、それこそアンバールバースって言えるか?いや、世界の数だけ別の人の別のその人がいるんだからマルチバースか? まあそれでマルチな俺こと火の神少女のアンバール神と俺というデッドでアウトな俺はどうやら関わってはならない存在らしいぜ?いや、“全俺達”が関わっちゃだめって話じゃなくて俺というデッドアウトと、火の神少女の俺であるアンバール神はどうも関わってはならない存在らしい。なんだろ?神である俺がいればそりゃあ神でもまして不死でもない俺が何処かの世界に存在するんだろうが、そいつならアンバール神とも関わっていい……って話か? まあそんなんだろな。不死の俺と神の俺じゃ何か折り合いでも悪いのか、まあそんなとこか?なんだ、因果とかそんな事とか言いはじめると意味かんねーし。しかし説明されてたような気もするが、まあ忘れたし思い出したくもないから無かったことにしよう、そんな説明は。 まあそんな事があって特殊な不死な俺と神の俺の相性が悪いせいかそんな事になったんだが、何年かはいたと思うぜ。星々の世界は面白かったがな。追い出されたんじゃドウシヨウモナイナー。 そんで、追い出すって言っても何処へ?って考えている奴も多いだろうな。簡単だ!そう!この“霧の世界”だよ。当たり前なんだがやっと話が繋がったな。そうだよ追い出されて、追い出された先が此処なんだよ! じゃあまあ山脈探索、探検?でもやって行こうか。目指すのは黄金の墓地だな。理由は簡単明快、何かありそうだからだ。 俺は変化を求めるんだよ。この自殺だらけの血にまみれたドロッドロでぐちゃぐちゃの日々は嫌いなんだ。だから目指すは欲望のままに───だ。 あとがき 次に「でっどディストピア」関連のキャラを作ることがあればそのときはデッドアウトによろしく。 そしてデッドアウトはデュエマのデットゾーンが元ネタでそれっぽく作ってます。 あと、忍者装束とは言いますが似てるだけで忍者では無いですし忍者装束って訳でもないです。 例え輪廻から外されようと消滅させられようと抹消させられようと、俺はまた帰ってくるぞ ───デッドアウト