昔、それは遥か昔のことだった。「何か」を守っている2人がいた。「蒼の守護者」と「紅の守護者」だ。何を守っているのかは、その2人でさえもわからなかったが、絶対に、絶対に守らなければならないという強い意志を常に持っていた。いつからだろうか。蒼の守護者は、罪人を断罪することを楽しいと感じるようになった。最期の足掻きを見るのが楽しいと感じるようになってしまった。紅の守護者は、蒼の守護者をここで止めなければいけないと思った。紅の守護者が蒼の守護者に言葉を伝えようとしたその瞬間、蒼の守護者は「我が断罪を止めるならば、どれだけ善良な者でも容赦はしない。…たとえ、それがお前でもだ。」と言い放ち、紅の守護者の首を刎ねた。紅の守護者は、目を開けると見知らぬ場所にいた。脳内で声が聞こえてくる。「我が断罪を止めたければ、転生し、力が弱くなったその姿で我に勝ってみせるが良い。」と聞こえてきた。蒼の守護者の声だ。…いや、もうこの時点で、この2人は変わってしまった。蒼の守護者は、「蒼の軌跡」紅の守護者は「紅の傷跡」へと変わってしまった。紅の傷跡は復讐を誓った。「いつか必ず、あいつを殺してやる…!!」と。