機密報告書: 「暗影疾王・黒翼」解析報告 提出者: 特殊生物調査部隊・第三班 機密指定: 極秘 - 管理局上層部限定 対象名称 コードネーム: 暗影疾王・黒翼 分類: 飛行型支配種・ユーサーパー感染体 発見経緯 本個体は、瘴気領域「黒翼の暗影域(こくよくのあんえいいき)」にて初確認されました。この領域は常に暗雲が立ち込め、昼夜を問わず視界が極度に悪化しているエリアです。調査部隊が侵入した際、突如として黒翼が急襲。部隊は壊滅状態となり、生還者はごく僅かでした。本個体の異常な速度と強力な物理攻撃により、多数の対空兵器が無力化されました。 外見的特徴 1. サイズ: 翼を広げた状態で約30メートル。隼の原型を留めつつ、異常なサイズまで肥大化している。 2. 体表: 全身が黒光りする甲殻状の装甲で覆われており、光を吸収する特性を持つ。装甲には無数の小さな寄生虫の触手が露出しており、これが攻撃や防御時に補助動作を行う。 3. 頭部: 目は瘴気に満ちた赤い光を放ち、対象を威圧する。また、頭部に鋭い角状の突起があり、これを使った突進攻撃は非常に強力。 4. 翼: 翼は硬質化しており、刃物のような鋭さを持つ。翼を振るうだけで空間を切り裂き、遠距離の敵にも被害を及ぼす。 5. 下肢: 異常に発達した脚部は、地上での戦闘時に巨大な爪を武器として使用。爪の一撃は建物を一瞬で破壊する威力を持つ。 6. 従属種: 「闇翼の眷属」と呼ばれるツバメ型の従属種を常に伴っており、これらを戦闘や防御に利用する。 行動パターン 1. 領域防衛: 暗影疾王・黒翼は自身の統括する「黒翼の暗影域」に侵入する対象を執拗に排除。瘴気の中を高速移動し、侵入者を逃さない。 2. 従属種の活用: 闇翼の眷属(寄生されたツバメ)を多数放ち、攪乱や自爆攻撃を行わせる。また、眷属の行動で敵を追い詰める戦術を多用する。 3. 敵対行動: 敵に対しては、圧倒的なスピードと物理攻撃で奇襲を仕掛ける。特に翼と爪を用いた攻撃は、あらゆる防御を無効化するほどの破壊力を持つ。 能力 調査隊が壊滅状態のため、ほとんど不明 脅威評価 戦闘難度: ★★★★★ 戦略的価値: 瘴気領域の拠点的存在。討伐に成功すれば周囲の瘴気が縮小する可能性がある。 推奨戦術 1. 高速移動を封じるため、広範囲の罠や粘着系の兵器を使用する。 2. 闇翼の眷属を優先的に排除し、黒翼の動きを制限する。 3. 暗闇では能力が大幅に強化されるため、戦場を照明で覆う。 備考 暗影疾王・黒翼は、瘴気領域を守る要塞のような存在であり、支配種の中でも群を抜いた物理攻撃力と機動性を持つ。戦闘時の被害は甚大であり、作戦の慎重な立案と徹底した準備が必要不可欠である。 【報告終了】