過去？...そんなものないよ。だって僕は、なにも覚えていないから。 僕が科学者であったこと、僕がとあるロボットを作ったこと、 僕がある護衛騎士に殺されかけたこと。 ...こんな感じのを、断片的にしか覚えていなくてさ。 あぁ、でも...彼のことは覚えている。ファル、って呼んでたっけな。 僕の唯一の親友さ。僕と同じように、彼も嘘つきでね。 僕のこの右目は、彼からもらったものなんだ。 この目のおかげで、魔力が使えるようになった。 僕の魔術や憑依術は全てこの目のおかげなんだよ。 ...まぁ、そろそろ喋りすぎたかな。 僕も長ったらしい駄弁りは嫌いでね。 そろそろおいとまさせてもらうよ。 最後に、一つだけ。 "俺" はアンタら傍観者を許さない。 https://ai-battler.com/battle/22c7aa44-87b2-4a17-a9e4-8767b56199ec