実はシャルロット(以下シャル)は人工的に作られたクローン人間である しかし、研究所に居たところをとあるオタクな科学者達により、救出され、保護された シャルはその事に記憶が無く、周りもそのことを隠しているため、自身の生まれに関しては何も知らない シャルの鼻歌は有名な兄妹の歌 何故かその曲を知っているのかも知らないが、その曲はシャルのクローン元になった人の意思では無いかと思われる シャルの面倒を見ていたのはオタクな科学者とその養子の女の子に家庭的なサイボーグ それと世界を救ったと言う伝説の逸話がある元傭兵の老人である そしてその老人によく懐いていたが、それも束の間、老人は老衰により息を引き取った しかし老人は最後にシャルにこう言った 「俺は内なるもの次の世代に伝えられないと思っていた、だが俺でも伝えられたものはあった…自分の意味を…自身の内(インサイド)を…だからお前は自分のために時代を見届け…そして後世に残す自身のものを探せ…」と… シャルは老人の…蛇の抜け殻のようになったシワシワの手を…ただ最後まで握り、その老人の最期を見届けた そして旅に出る 旅に出る時、家族のように接してくれる彼らと離れることにシャルは悩んだ しかし科学者の彼は彼女にとある事を言う 「平気さ、最近はあの娘も目玉焼きが上手に焼けるようになったから、僕だけでも大丈夫、行っておいで」 その言葉にシャルは少し笑ってしまった 義理の姉の目玉焼き、たまに失敗してしまい、焦げたその料理の味を思い出して微笑む しかしシャルはそれで迷いが吹っ切れた それは確かな説得力を持つ言葉であるからだ… その言葉を背にシャルは旅を始めたのだ 第二章 シャルは歌が好きである そして本気で歌によって平和がもたらされるとも思っている しかし現実は残酷だ 世界を巻き添えにした老人たちの始めた戦争の被害により、ナノマシンの制御は失われ、人生が変わってしまった 故に起こるのはさらにまた戦争である… しかしシャルはありのままの世界を受け入れ、世界を写真で収めながら渡り歩く そんな中、とあるフランスの写真家に出会った それは老婆であり、古きカメラで収めた写真は世界で評価されるくらいには有名な人であったが、心優しく色々と教えてくれる