私の住む村に、1人の男がやって来た。その男は、私と似たような伝説の剣…アーティファクトを4つも持っていて、勝負を持ちかけて来た 天下五剣と呼ばれてからは果し合いの依頼も多かったけど、今回はいつになく楽しめた。 アーティファクト同士がぶつかり、この男自体もまた相当の技量を持っていた。 私が勝ちはしたけど、寂しかった。もうおしまいかな、って思ったから。正直、顔もすごく良くて軽く惚れてたのもあるかも。 だから、私と修行しないかと持ちかけた。男は快く引き受けた。 男は私と似たような強さゆえの孤独を1人で抱え込んでいた。意外と趣味も、性格も似てるところがあった。 いつしか私たち2人はダンジョンに一緒に潜ったり、修行したりして2人で生活していた。一度もケンカはしたことなかったかも。彼、気は回らないけど実直で優しいから。 とにかく、すごく好きだった。お互い信頼してたし、背中を守りあって。子供も産みたいとすごく強く思った。…恥ずかしくて告白用の指輪だけ買ってずっと放置しちゃってたけど。 でも、その思いは半年も経たないうちに崩れ去った。私の体の調子がおかしい。彼に悟られないよう、こっそり村長に相談した。 村長曰く不治の病らしい。けど、私がやることは変わりなかった。いつも通り、彼と最後までいたい。最後までいつも通りで終わりたい。 …好きだってことは最後まで伝えない。残酷すぎるもん。 けど、バレちゃった。体調がどんどん悪くなって、ついには模擬戦で私が負けたから。 彼はすぐに立ち上がって「諦めたくない」と言って駆け出して行った。 すごく気持ちは嬉しかった。けど、本当は…最後まで一緒にいたかった。いや、それは彼も同じか。だからこうやって今行動してるんだから。 アルマの短剣に命じた。彼のこと、私の代わりにどうか守ってあげてね。彼はさびしんぼだから、寡黙で気難しいけど頑張って話しかけてあげて。それから、それから…彼は、きっと私がいなくなったら死のうとするわ。必ず止めてね。お願い。 そして…私はあなたのことずっと愛してるって、教えてあげて。