全ての世界を管理する立方体に本当に長い長い時間ぶち込まれてた少女 世界が1つ潰れる度にこの子にダメージが行っていたのだよ 昔昔本当に昔、3歳の少女がいました、少女は本当に穏やかな子でした。 そうして優しく、楽しみながら穏やかに人生を送るはずでした。 ある時、彼女は攫われました、人と言えばそれっぽい物ですが、明らかにそれは冷たかった、そして連れていかれた先は、白い世界、何も無い、暑くも寒くもない世界、普通のモノが入れない世界 そしてそんな世界の中で彼女は何かに閉じ込められた、【キューブ】それは唯一物語が生まれない場所、崩壊した物語の結晶。 何も食べられない、自由も無い、環境、少女は泣いた、「おかあさんにあいたい」「おばあちゃんたすけて」、誰も気にもとめなかった。 【キューブ】に囚われ体感2日後、犬にであった、【キューブ】外にいる犬、名を”サクラ”彼女は異様な空気を持っていた、犬は不意に言った「いつか助けてやる」、少女によく聞こえなかった。 【キューブ】に囚われ体感3日後、いきなり身体に痛みが走った、激痛、特に頭が痛い、いたい、いたい、いたい、少女は泣き叫んだ、、、誰も来なかった、誰も彼女を気にかけてなんかいないから当然と言えば当然だ、ただ世界崩壊、物語崩壊時のエネルギーを肩代わりさせる道具に過ぎないのだから。 【キューブ】に囚われ6日後、犬が猛スピードでこちらに走ってきた、少女は痛みのせいで泣いていた、犬は少女に向かって言った、「大丈夫、今楽にしてやる」、徐々に痛みが引いていった、少女は怯えていた、彼女は味方なのか、それとも連れ去って来たモノの仲間なのか、とても怯えていた。 彼女は少女に言った「私が悪いんだ、貴方がここに来てしまったのは全部私が…」 【キューブ】に囚われ2ヶ月後、痛みを感じる度にサクラが飛んできて痛みを和らげるそんな日が続く中、サクラからある言葉を聞かされた、「あなたの体感時間と実際の時間よりかなり遅れている、あなたの体感時間の1日が世界によっては2日~1万年くらい変わる、そしてあなたの世界からは…」、少女にはよく分からなかった。 【キューブ】に囚われ3ヶ月後、【キューブ】内にこの世界に攫ってきたヤツが、入ってきた。 「いやあ、久しぶりだねぇ」それは、若干興奮気味だった。 それは、少女の服を脱がし始めた、少女は抵抗したが力で勝てるはずがなかった。 それは少女の身体を全身舐めまわした、白い肌を、綺麗な黒髪をそれは、股間部?(該当するのか?)を擦り付けてきた、何か液体がかかった、必要にキスを迫ってきた、少女は抵抗したが意味はなかった。 それが、少女の陰部に自分の陰部を近づけた瞬間、彼女が現れた、そして言い放った、「腐れ外道が…!!」彼女はそれとの距離を詰めたが【キューブ】は彼女を拒んだ、入る資格が無いようだ。 それは言った、「君にこの子と俺の愛は引き裂けない」と、彼女から何かが切れた気がした、同時に「目を瞑れクローバー」、怒りの漏れだした声だった、半泣きの少女は指示に従った、目を瞑った瞬間、グチュっと鈍い音が聞こえた、目を開けると【キューブ】には少女しかいなかった。 吸われた痕、舐められた感触、液体の生温かさは、残っていた。 【キューブ】に囚われ4ヶ月後、サクラは言った、「そろそろ救出者が来るな」ほぼ独り言だった、「キューブの解除コードは作成したから後は…」とも言っていた。少女には何を言っているのか分からなかった。 【キューブ】に囚われ5ヶ月後、世界の向こうで何かが聞こえた、彼女の声だ、かなり大きい声、誰かと色とりどりの花火のような何かが見えた。 お兄さん5人お姉さん3人が【キューブ】の前に来た、何か話ている「解除コードは、よすむら…?」「合ってるよ」、いきなり【キューブ】が消滅した、少女はお姉さん抱き抱えられた、少女は驚いたがまず始めに聞いた「サクラさんは?」、彼らは答えた、「貴方を私たちに託してどこかに」。 彼らは少女救出後、世界災害に巻き込まれた、白い世界脱出寸前に仲間、友達に少女を託して死んだ。 現在、【キューブ】に囚われていたせいか、かなり神?に近い存在と、不可解な能力を手に入れてしまったが。 少女は新しい家族に迎えられ今を幸せに生きている。 痛みも無く不快な気持ちも感じない。 少女は忘れない恩人と救出者を 少女は願う、この幸せが壊れないことを