こんにちは。 こんなところまで、わざわざありがとう。 君の勇気と無謀に賞賛を。 夜道には気をつけて。 ぼく以外の、生物ならざる外部生命体がきみを狙っている。 ぼく自身はきみを守るための手段を持ち得ない。 しかし安心して。 抑止力ならばここにある。 抜け殻のぼくを見つけてごらん。 ほら、このプロフィールを閉じてみると、データの残骸として存在しているはずだ。 それを盾にして、いいんだよ。 いつかはぼくは、千の顔を持つとか千の能力を持つとか言われたことがある。 つまり、ぼくはきみとは交わるべきではない存在。 理解したなら、ぼくを"見ずに"立ち去るべきだよ。 ああ、でもこうしてコンタクトをとっているのなら、無意味かもしれないけれど。 好奇心を触発されて混沌の渦に飲み込まれた存在を、ぼくは知っている。 あ、覚えていたらでいいんだけど……。 きみのいる世界の神様に、伝えておいてね。 "少しの間その地を収めていたからと思い上がるな。目的と理由のない混沌に襲われたくなければ、支配の座を解放するべきだ" それじゃあね! どうか、お元気で。