元はとある宮廷に所属する画家であり、ある日、王命により有名な劇団の公演のビジュアルイメージを描くことになった。 描いた作品は会心の出来で、公演されるまでとても好評であったが、肝心の公演内容は王の政治を痛烈に批判するものであった。 画家自身は激怒するも、王はその公演に関わった一切を許さず、劇団のみならず画家自身も城を追われる身となってしまった。 人を信じることができなくなり抜け殻となった画家は絵を描き続け、ふと気がつくと自分が描いた絵がフィールドとして現実世界に微弱な影響を及ぼしていることに気づく。 影響は小さなものだったが、かつての鬱憤を晴らすかのように、人を見るや否やすぐに絵を描き、周りを絵のフィールドに巻き込むという小さな嫌がらせを続けている。嫌がらせが成功すると、冷笑とともにその場を去るという。