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世界の果てを旅した大賢者、シキナ

シキナが住む山はとある田舎町の川、通称「三途ノ川」と呼ばれる川の向こう側にある。町の住人は、川や山には近づくなと教えられる。一度向こう側に行ってしまえば、二度と戻って来れないと。 山には不気味な噂があり、寂れた神社や廃墟、不気味に積まれた石などがあるという。通称「黄泉の山」。山を支配する彼女自身も、「賢者の亡霊」という都市伝説となっている(厳密には彼女は亡霊ではない)。 戦いを好まず、会話を好む。間違えて迷い込んでしまった者には帰り道を案内してくれる。肝試しなど面白半分で来た者は叱り、二度と来ないよう言ってから送り返す。山と麓の川で起こる怪奇現象をある程度制御する力を持っている。 彼女には弟子が居る。ある日山に迷い込んだ子供は自力で最奥まで辿り着き、彼女と出会う。その後も何度も彼女に会いに来る子供に対しついに折れた彼女は、護身用として能力の一端を書き綴り、魔導書を手渡した。その子供がシキナの正体を知るのは少し先の話。 「常世」を目指した旅人の成れの果て。現世の住人でありながら常世を目指した結果、どちらでもない存在となってどちらでもない場所に閉じ込められてしまった。