シースはかつてこの世を支配した古竜の一体であり、ダークソウルシリーズにおける『魔術』の祖である。 かつて王のソウルを持つ者達が古竜に戦いを挑んだ際に、仲間の古竜を裏切り、秘宝である「原始結晶」を強奪。彼の裏切りが決め手となり、古竜は滅亡。グウィンを王とした火の時代が始まる。 古竜との戦いの後、太陽の光の王グウィンから公爵の称号と王のソウルを分け与えられた。 『分け与えられた王のソウル』のテキストによるとシースは王の外戚(王の母親または妃の一族)となったようなので、シースの娘に当たる何者かがグウィン王に嫁いだと思われる。(グウィン王自身は闇から生まれたとオープニングムービーで紹介されているため。) 余談だが、グウィン王の古い戦友である『岩のような』ハベルとは何故か敵対していたらしい。 体毛などではなく、あくまで「体表のウロコが無い」という設定なのだが、一部のファンから「仲間の古竜たちからハゲをバカにされた恨みから裏切った」と揶揄され、哀れにもネタキャラ扱いされることがある。またウロコの話してる…… また、下半身には脚がなく、代わりに触手のような三本の尻尾で歩行する不具の竜でもある。 戦後、先に強奪した原始結晶を元手に、結晶のウロコを作り出すために書庫に籠って研究に没頭し結晶の力を手に入れる。しかし長年に渡り研究を続けた結果、その研究は狂気の域に達しており、武器や生体に結晶を植え付ける事でその力を増幅させる・自らのブレスに結晶の力で呪い(即死の蓄積攻撃)を備えるなど他の生命体をも実験体とする研究に至る。またその研究を求め、触れた「ビッグハット ローガン」はその研究内容に飲まれ、結晶の力を得たが発狂してしまう。 敵キャラとして登場する「クリスタルゴーレム」・「蛇人」・「スキュラ」・「月光蝶」・「結晶騎士」などは彼の被造物である。しかもこれらのキャラクターはシースが人間を素材として作り出しているという説がある。 特にスキュラは人間性を落とすうえ、すすり泣くだけで攻撃してこない個体が二匹おり、この二体はグウィネヴィアとの誓約で使えるアイテムを落とすことから元聖女と思われる。スキュラのいる書庫塔では聖女装備が拾えるほか、イベント次第では亡者化したソルロンドの聖女レアが現れるなど、人間を実験台としか考えていないシースの狂気がうかがい知れる。また、クリスタルゴーレムは内部にウーラシールの宵闇やカタリナのジークリンデなど人間を取り込んで現れることがある。 『ダークソウル2』には登場していないが、「公のフレイディア」が仕えていた「這う蟲」と呼ばれる存在は「他人の者が欲しくてしょうがない」「醜い裏切り者」だったとされており、2周目以降に公のフレイディアを倒すと「古き白竜のソウル」が手に入る(このソウルから月光の大剣を造る事が可能)ことから、この這う蟲こそがシースの成れの果てである可能性が高い。 また、友好NPCである「蠍のターク」はシースの被造物である事が示唆されており、彼の「我が主を倒したか。あの方は滅ぶのではない、その姿を変え、幾たびも幾たびも、苦しみに狂うのだろう」という言葉からは、公のフレイディアこそが這う蟲であり、姿を変えて生まれ変わったシースであるとも解釈できる。 更に「古き闇の穴」のボスである「闇潜み」は翼を持った巨人のような姿をしており、フードを被った容姿などがキングスフィールド時代のシースに似ているといわれる事がある。 『ダークソウル3』ではシースの研究に触れ、シースに等しい存在になることを目指したボス「妖王オスロエス」が登場。鱗のない白い竜という点ではシースに似通った姿だが、やせ細り狂気に飲まれた様子から研究が成功したとは考えにくい。 ソウルから錬成できる月光の大剣の輝きも鈍く、DLCで本物と思しき月光の大剣(の魔法)が登場したことからもそれが窺える。 ただし、キングスフィールドシリーズとDARK SOULSシリーズの世界観は異なっており、双方に登場するシースも同じ存在ではない。また、DARK SOULSシリーズではシースの対にあたる存在であるギーラが登場していない(似たような存在はいくつか登場している)。 by.pixiv百科事典