重要書類-P-a 対称Aについては Aの物と思われる日記を参照せよ いつも通り山道を通っていたら 知らない洞窟を見つけた。 警戒はしたが好奇心には勝てない 何故か落ち着く空気を感じる洞窟を進み続けると、なんだか息が出来ないことに気付く、でも、その事に気づいた頃にはもう視界が暗くなっていて なにがなんだか分からないまま 次に目を覚ましたとき、 私は自分のベットの上にいた。 まだ冷静とは言えない頭を回しても 普通とは思えない現象が頭にちらついて離れない あの時私は死んでいた、死んでいたはず… 命が燃え尽きる感覚確かにあった だけど…その感覚は決して初めての物ではない どうやら私は不死身らしい 終わった筈の命を繰り返し続ける力と言った方が正しいだろうか? とにかく私は本当の意味での死を、迎える事がないらしかった そんな馬鹿げた話を信じてしまうなら 私はどうしても気になってしまった。 あの時死んだ理由 あの暗闇の正体が 理由のわからないまま死んだ場所に無策に近寄るのは きっと愚かなのだと思う ただ、策はあった 何度死んだっていくらでもやり直せるという確信がそれだった。 もう一度試して見て、死んだらまたやり直せばいい 命の価値を下げ続ける私は、間違い無く 愚かだった。 大暴落した私の命を天秤に賭けた何のリスクの無い博打には、こんな力をくれたであろう神様も興味が無かったのか、あっさりと通ることを許された。 何かの実験施設だろうか? 岩の壁は物々しいコンクリートに変わっていた 入口も出口も作られていない洞窟にこんな場所があったなんて、そう驚くのも束の間それを見た それは化け物だった 何体もの化け物が同時に私を補足して、襲いかかってきた 必死に抵抗したけれど 次の瞬間にはベットの上に戻っていた。 心臓は鳴り止まない 死への恐怖が薄れた訳じゃない だけど私には絶対的な力があった 何度も死にながら、何度でも化け物に挑んだ そうしていつしか化け物は倒れた 化け物がどんなに不条理な力を持っていても 一番の不条理は私なのだから 私を生み出した"神様"はこれを望んでいたのだろうか? こんな空虚で馬鹿げた人生を歩ませたかったのだろうか? それでいい こんな力を持つことが出来た私は、きっと誰よりも幸福なのだから それから私は、目的の為に死ぬ事を厭わ無くなった。 手に入れたい未来があるのなら 何百回でも何千回でもやり直せばいい あぁ…なんて素晴らしい力なのだろう 私を生み出した"神様"がいるのなら、 こう伝えたい 神様ありがとう これからも私は、 幸せに死に続けるでしょう 対称Aの出現に伴い、全世界で数十万人の変死体が続々と報告書され 対称Aとの関連性について、 現在も調査中である