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【羽ばたく高潔の蛾の王女】モス・ナハトファルター

「この美しきこの世に、貴方のような穢れた存在は必要ないの。消えてもらうわ。」 ───紀元前105年。 人間とモス一族による争いは、人間による森の焼き討ちで勝敗が決した。 その影響で多くのモス一族が焼け死に、生き残ったモス一族も皆平等に処刑された。 そして、いよいよ女王の処刑が近づいた時… 女王「ファレーナ・ナビ・ファルファッラ」は自ら木の蜜に飛び込み、琥珀として自らを保存した。 それを見た人間は偶然にも琥珀というものを知らず、死んだと勘違いして皆その場を去った。 ────西暦2053年。 古代洞窟から巨大な琥珀が発見された。 その琥珀には人のような、しかし蛾のような形の触角や羽が着いており、謎が謎を呼ぶ存在であることが確認された。 人々はこれの解剖を行うことにした。 それが、人類対モス一族の争いの再開の火蓋になるとは知らずに… その後、琥珀の中にいた女王蛾は目覚め、手始めに研究所の人間を皆殺しにした。 いや、正確には男女二人を残し、蛾の遺伝子を付与した状態で交尾させ、十分なほど子孫を繁栄させてから殺した。 こうしてモス一族は、現代に復活したのだ。 そして年月は経ち… ───西暦2060年。 この世にモス一族の王女が誕生した。 名を「モス・ナハトファルター」。 モス一族を導く、「ジャンヌ・ダルク」となる存在である。