魔法の力を使って冒険者が冒険する世界。 その世界でかつて冒険者を育成する学園に在籍していた。 彼が学園に在籍していた頃にできていた事は魔力で武器を生成する事だけだった。 生成物以外の武器の扱いは何故か下手で、魔力を発射したり、生成物に何か属性をエンチャントできる訳でもなく、おまけに手から離れると武器が消えてしまう性質上、彼には遠距離から攻撃する手段を何一つ持ち合わせていなかった。 できない事が多すぎた彼の評価はとても悪く、いわゆる落ちこぼれだった。 ある流星群の夜に起きた出来事により学園から離れて冒険に出る事になった彼は様々な人に出会う。 「魔力が不安定になると爆発する爆弾」は、旅の途中で出会った自称爆弾商人から譲ってもらったもの。 魔力が不安定になる条件を満たしやすく、かつ遠距離攻撃手段がなかった彼にとって弱点をカバーできる優れものだった。