奴隷解放宣言により亜人種たちが市民権を得たあとも、根強い差別意識が残っている時代。 いまだ過酷な状況にいる同胞(旧大陸系エルフ)のために互助会を立ち上げ、やがて裏社会の一角に名を馳せるマフィア「アルベローニ・ファミリー」へと成長させた立役者こそ、彼女・硝煙燻しの妖精である。 かつての西武開拓時代はライフルと拳銃だけを持って賞金稼ぎとして新大陸の荒野を放浪していたが、旧大陸から奴隷として連れてこられた少年エルフのイヴァノ・アルベローニと出会い、共にエルフ互助会を立ち上げた。 イヴァノが敵対組織の凶弾に斃れた後、アルベローニ・ファミリーのボスに就任。奴隷解放宣言により市民権を得たものの働き口がなく困窮しているエルフたちを取り込み、闇社会の一角を占める大組織に成長させた。