《終末世界の恋》 長く、 永く、 永劫の時間、在った人類の文明 それは【生きることへの飽き】 という避けられない感情によって 終末へ向かっていった それでも生きるものはいた 1人、少女がいた 【雨降叶】がいた 1人、少年がいた 【日野灯】がいた 双方、一目惚れであった その終末の夏の恋は短くとも かけがえのないものであった けれども 少女の記憶は雨によって流れていった 一目惚れも、かけがえのない大切な記憶も、 全て流れていった 少女は歩いていた 自身の喪失を埋めるために