データ:00FFFF-12 身長:168cm 能力:帯電 触れたものに電圧を与え電流を流す 実験ログNo.333,再生開始... { ???1「とりあえず、生前を再現したアンドロイドを作ったぞ」 ???2「おぉ!ついに!」 ???1「遠隔非常停止がついているから暴走しても大丈夫...多分」 ???2「多分...?」 ???1「まぁテストプレイではNo.256と対話させても大丈夫だったからこれ以上の処置は必要ないだろう」 ???2「よかったです...ところで、333の管理者はどうするんですか?」 ???1「じゃああんたが管理者で」 ???2「わかりました〜」 No.333「BootingNow...」 No.333「日本語パッチ適応完了。管理者の名前を教えてください。」 ???2「私の名は...オーナー、とでもしておくか。」 No.333「初期設定中、しばらくお待ちください。 No.333「オーナー、設定完了しました!よろしくお願いします!」 } ログはここで途切れている... タイトル:No.333Primordial 著者:魚岩 シシャミオ 作成年:2333年 オブジェクトクラス:Neutralized 特別収容プロトコル:No.333Primordialは動作を終了しました。悪意あるユーザーに見つからない場所に保管してください。 説明:No.333Primordialの元であるトリノという人物はある日死亡し、悪意ある研究者により蘇生され邪神となりました。 No.333Primordialは触れるもの全てを飲み込み、吸収しました。 私が持ち合わせる対抗手段は当時物理攻撃が多く、非常に相性が悪かったのですが、調査の結果No.333Primordialは過去の自分自身であるトリノは吸収出来ないことが判明し、死亡直後のトリノの情報は全てデータベースに保管してあり、再現が可能でした。 よって、死亡直後の情報から生前のトリノをアンドロイドとして再現することにしました。 そうして再現出来たのがNo.333Origin、そしてNo.333Originの戦闘フォルムとしてNo.333iが作られました。 それはデータベースを通じて記憶を共有していて、No.333iは速やかにNo.333Primordialを無力化するため戦闘に向かいましたが、No.333Primordialの瘴気によって暴走、断罪の神フォインとNo.256によって333iは停止しました。 No.333iの反省を活かし、精神攻撃にも物理攻撃にも特化させたNo.333Punisherが作られました。 No.333Punisherは生前トリノの状態を予測から完全に再現したもので、断罪の神フォインの力を借り、天啓生命体になりました。しかし、断罪の力を借りるとすると光属性の適性が足りなかったため、少し妖精の細胞を取り込みました。 完成したNo.333Punisherは再びNo.333Primordialを無力化しに行きました。 長い長い戦闘の末、No.333PunisherがNo.333Primordialを撃破しました。 しかし、No.333Punisherはトドメを刺しませんでした。 トリノを完全再現する過程で本人の慈善の心を引き継ぎ、トドメを刺せなかったのです。 そこで、No.333Primordialは消去せず、無力化した状態で保管することにしました。 私がNo.333Primordialを無力化し、現在も保管中です。 補遺:何故慈善の心があったのに暴走したのかは現状不明です。 しかし、私が調査した中で一番有力な説は、"親友のウェヌ・ヌコへの嫉妬"です。 ヌコはトリノより魔力が高く、今も猫の神として生活していますが、トリノはヌコに憧れるとともにその強さに嫉妬、強さを欲しすぎたまま死亡したことにより復活した時に暴走したのではないか、と予測しています。