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🪅 雲海

【最後のチャプター】 あなたは目覚めた。 窓から差し込むのは、冬特有の少し黄色みがかった、低い朝の光。 暖かい寝床と、顔を冷やす自室の冷たい空気。 あなたはしばらくの間、ぼんやりと天井を見つめた。 頭に霧がかかっているようだ。 昨日のことが遠く思いだされるが、あれは夢ではないはずだ。 あんなに濃密で、長い夢は無い。 ごつくて荒々しいサンタに連れられ、夜風を切り裂いて走ったソリの振動。 幾つもの街を越え、枕元で見た沢山の子供達の寝顔……。 記憶を反芻しながら寝返りを打つと、枕元に置かれた小さなプレゼントが目に入った。 深い赤の包装紙に、夜空のような紺色のリボン。 朝の光に浴びて、リボンは魔法の名残のようにキラキラと輝いている。 なんて綺麗なんだろう。 あなたは上体を起こし、その贈り物をそっと手に取った。 手の中の小さな包みに、胸の奥がじんわりと暖まる。 プレゼントを貰うことが、こんなに嬉しいことだったとは……。 あなたは愛おしそうに包みを一撫でし、サンタは何を贈ってくれたのだろうかとワクワクしながら、リボンを解いていった—— 年の瀬の穏やかな朝。 きっと、今日はあなたにとって良い一日になるはずだ。 fin. 〜〜〜〜〜〜〜 プレイありがとうございました。 クリスマスイブに仕上げるつもりがお正月直前までずれ込んでしまいましたね🥺 こことかdiscordで感想いただけたら、すごく励みになります! 皆さんも良い1日を!