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【傀儡の天使】エリン

古びた日記にはこう書いてあった。 昔、あの人に憧れていました。 戦場を舞う背中は頼もしく、力は冷たいはずなのに性格は温かなあの人に憧れていました。 『私もあの人みたいになりたい』と背中をずっと追っていました。 ずっとずっと夢中で追いました。 あの日、あの時、あの本を手にした瞬間から私の運命は歪んでしまいました。 誘われるような感覚がしました。 書斎に来た時、何処か引き寄せられる様な感じがして、歩いて歩いて、 気づいたらあの本に手を伸ばしていました。 既に私は何も考えられなくなっていました。 本を手にした瞬間から感じたことが無いような激情に飲まれて、 あの人への憧れは憎しみに反転しました。 私の意識はそこでぷつんと消えました。 私が戻った時にはあの人の全てが私の所にありました。 あの人の姿はもうありませんでした。 私は許されない罪を背負ったと知りました。 目の前が真っ暗になりました。 生きる意味は無くなったというのに本がそれを許しません。 私はあの人を背負って一生傀儡になるのだと思います。  か だ    か 私がまた を奪う前に  を殺してくだ い 『願い事の本』 手にした者の願い事を叶える本。内なる望みを膨大な魔力を用いて無理やりにでも歪んだ形にでも叶える力を持つ。女神の親友の意識と怨念が宿る。 あの人の痕跡 https://ai-battler.com/battle/c056ea10-54a6-453c-b9ad-05a9380a74d7 強めだけどAI君の補正のせいで弱くなっている系の子です。