「あなたの勝利を、私は讃える」 私は水を被ったように跳ね起きた。 「ここは……?」 「管理塔付近の洞窟です、そして私は近辺に倒れていた貴方を介抱していた、という感じです。」 「管理塔……ハッ!、管理者はッ!?、痛ッッ!」 脇腹が痛む、それに欠損した右肩も同じく。 「あまり無理をしないように、貴方は生きていただけで奇跡なのですから」 そう言って宥めるように寝かせられた、肉体の疲労が激しい、それに精神的な摩耗も……今は大人しく回復を待つ以外はなかった。 くっ!、うっ……、、、はぁ…はぁ…はぁ…… 「ひどい熱ですね、それに傷口の壊死が早すぎる」 私は彼女を見下ろす、生きているのが不思議だ、額に触れていた手を離す。吹き出した汗が酷く粘っこく指先にこびり付いている。 一体何があったのか、そう聞ける状況ではないのだが……。 呼吸が浅い、脈も刻一刻と弱くなるばかりである。彼女から悲痛な声が漏れ聞こえてくる、きっと酷い悪夢を見ているに違いない。 「大丈夫、大丈夫ですから……私がどうにか助けます」 身支度を済ませる、慎重に彼女を背負うと私は照りつける荒野を駆け抜ける。アテはある、きっと助かる、だからそこまで持ち堪えてくれれば…… https://ai-battler.com/battle/131fc26f-f930-4328-880b-b34e0b6d58fe