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エピソードゼロ:朝夜夕昼

エピソードゼロ:朝夜夕昼 これは「極星」が作られる前、夕昼がまだ子供だった頃のお話。 第一章「幸せな家庭」 夕昼達家族は、そこまで金持ちでは無かったけど幸せに暮らしていた。家族構成は父親の『朝夜修斗』と母親の『朝夜恋羽』、『朝夜夕昼』に妹の『朝夜桃華』と近所に住んでいる祖父の『朝夜源蔵』の祖母の『朝夜幸子』である。 第二章「ゾンビパニック」 そんなある日、街中でゾンビが大量発生していた。家族全員が理由も分からないので、一先ず家の鍵と窓を閉めてニュースを観た。 ニュースには詳しい事は分かっていないが恐らく『能力者』によるテロ行為だと、ニュースには書かれていた。 父親は今、会社にいて電話が混雑しているのか父親と電話が繋がらない。 父親の事が心配だが祖父と祖母も心配だから、今いる家族全員で様子を見に行く事にした。 第三章「避難」 祖父母の家までの道のりには幸運にもゾンビがいなかったのですぐに着いた。 祖父母が無事な事に安堵の息を漏らす。だがのんびりしている時間は無い。いつこのゾンビパニックが終わるのか分からないから、準備をしなければならない。一先ず色んなものが揃っている祖父母の家に、生活必需品や食料等必要な物を持って集合した。 第四章「不安の日々」 母親と祖父は近くのホームセンターやコンビニに行き、必要な物を買ってくると言って家を出た。 二人が家を出てから数日後、二人は帰ってこない。 残った夕昼と妹、祖母は不安になりながらも二人の帰りを待った。 第五章「少しの幸せと大きな絶体絶命」 母親と祖父が帰ってきて、不自由ながらも少しの間幸せに暮らしていた。 だがその幸せは一瞬で壊された。 ゾンビが家のドアを壊し、家の中に入ってきた。 咄嗟に夕昼達はゾンビのふりをしてやり過ごそうとした。無力な夕昼達家族にはそれが精一杯だった。 ゾンビは家の食料を漁り、外に出るかと思ったが、妹とが声を出してしまった。 「やばい」と誰もが思ったそしてゾンビが妹に近寄って、噛み付こうとしたその時…… 第六章「最強の覚醒」 夕昼は思う、こんなに無力で良いのか、妹一人守れなくて何が兄だ、無力な自分に腹が立つ、全てを捻じ伏せる様な力が欲しい、全てを凌駕する圧倒的な力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい、欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい、妹も家族も全員守れる力が欲しい!!!! その時…夕昼に一つの『能力』が覚醒した。その名も『理想を現実にする程度の能力』。そして『能力』が発動した。 『理想を現実にする程度の能力』によって夕昼の中に新たな『能力』が二つ宿った。一つは全てを捻じ伏せる力『重力を操る程度の能力』、もう一つは夕昼の怒りと共に生まれた全てを凌駕する圧倒的な力『憤怒の能力』と『時間を支配する程度の能力』が合わさり生まれた『憤刻』。それと同時に強力無比な『能力』に耐え切れる様に夕昼自身の身体にも変化があった。それは夕昼本人が思う最強の自分、黒かった髪は白く伸び、目はオッドアイになり、顔は中性的になった。 そして妹がゾンビに噛まれるコンマ数秒、夕昼の身体は勝手に動いた。噛まれる前に首を折り、180°捻じ曲げ、殴り飛ばした。 誰かが夕昼に声をかける間も無く、夕昼は急いで屋上に行き、屋根に登った。 そうして夕昼は『理想を現実にする程度の能力』を発動する。夕昼は先の『能力』が覚醒して、更に新たな『能力』が宿った時に『理想を現実にする程度の能力』とは何なのか理解していた。『理想を現実にする程度の能力』とは【『最強の強化』と『最強の現実改変』が合わさった『史上最強の能力』】。 『理想』とは本来叶うはずの無い物。だが夕昼の『能力』はそんな叶わない物すらも現実に変えてしまう。自分のしたい事を『理想』と思えば、全て現実になる。『理想を現実にする程度の能力』とはそんな馬鹿げた『能力』。だが、だからこそ!このゾンビパニックを終わらせられる! 第七章「理想の実現」 夕昼はその『理想』を現実にする。『このゾンビパニックが平和に終わる。そんな叶うはずの無い理想』を現実にする! そうすると『能力』が世界中に広がる。建物が元通りになり、ゾンビになった人も元の人間に戻り、亡くなった人も五体満足で蘇った。ただほんの一部、一人を除いて全てが元に戻った。その一人とは夕昼の事だ。『能力』によって変わった外見や身体はそのままで、『能力』も消えていない。夕昼の家族は勿論驚いた。だがそんな事はどうでも良い。外見が変わろうと夕昼は夕昼と家族は受け入れてくれた。そして父親が帰ってきて、夕昼は平和を取り戻した。 最終章「その後の未来」 ゾンビパニックが収まってから数十年後。夕昼はゾンビパニックを起こした『能力者』の様な『悪』、世界中にいる『悪』の思い通りには二度とさせまいと、大規模組織「極星」を創り上げた。 今日も何処かで夕昼は『悪』を粛清しているだろう…… END 裏話:実はほぼ夢で見た内容をそのまま小説にしているからほぼ苦労していないぞ!ただ何がどうなってゾンビになったのかはよく分からない。別にゾンビ映画とか見てないし、まずゾンビすら見てないし、本当になんでだろ?byおれんじ畑 余談:ちなみに今も普段は使わないが最終手段として『理想を現実にする程度の能力』を使っている。 余談:『理想を現実にする程度の能力』を発動させると双眸が綺麗な虹色になり、白髪の所々にグラデーションの綺麗な虹色が追加される。(白と虹の割合は7:3ぐらい) 余談:『理想を現実にする程度の能力』についての解説 『能力』の効果は「理想を現実にする」と言うよりかは「自分の思い通りに現実を変える」の方が分かりやすいと思う。 自分が「1tの握力で大岩を砕く」という『理想』があるならば『理想』が現実になり、「大岩を砕く力」が得られる。「十階建ての高層ビルを3秒で飛び越える」という『理想』があるならば現実になり、「高層ビルを飛び越える脚力」を得られる。(得られると言うかはその『理想』が叶うまで身体能力が上昇する方が正しい。) そして現実に出来る『理想』は自分に関する事だけでは無く、エピソードゼロで行った様に自分以外も対象に出来る。例えば「クレーンゲームで景品を取る」という『理想』は自分を強化しても特に何も起こらないから(強いて言うなら運を上げるくらい?)、クレーン本体を強化して『理想』を現実にする。(基本的にそんな事では使わない。) 更にやろうと思えば、理や法則すらも変えてマルチバースだろうと『理想』で書き換えられる。 本当にマジの最終手段の『能力』だから、基本的に使う機会は無い。 ちなみにデメリットは現実にする内容や規模にもよるがエネルギーの消費が激しすぎる事と、「理想」が具体的でなければ、「理想」が弱体化又は発動しなくなる。 例えば、「」 けれど力が強大過ぎる為、加減を間違えると世界や宇宙すら滅びかねない。マジでぶっ壊れた『能力』である。 『理想を現実にする程度の能力』は「極星」の誰も知らない。