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【被検体001号】スプリットマイス

[2026-01-22-14:21] _ハツカネズミを用いてがん細胞の研究をしていたところ、どうやら大変な怪物を生み出してしまった。 _がん細胞は1つの細胞がどんどん分裂してしまうが、この鼠は体を構成するひとつひとつの細胞が分裂し、そのまま再結合することで全く同じ個体を作りあげるようだ。 _観察したところ、平均して30秒ごとに1回の増殖が行われるらしい。 _しかも、驚くべきことに分裂体にも同様の作用が備わっているらしく、30秒で2匹、1分で4匹、5分で1024匹と数が倍になっていく。 _培養ケースの面積の都合上、2000匹を超えたあたりで焼却処分したところ、死亡した鼠の分裂が停止した。 _まるで、子供の頃に藤子・F・不二雄の「ドラえもん」で観たバイバインの回を彷彿させる。 _バイバインよりも恐ろしいのは、バイバインは5分に1回の分裂が行われるのに対して、この鼠は30秒に1回というところだ。 _計算上だと、30分もあれば地球はこの鼠で覆われて、文字通り“黒星”になるだろうな。 _今後、厳重に管理する必要がある。|