おそらく私が作ってきたキャラクターで初めての"うちのこ" ♢ ───"カブトムシを全ての人類が崇拝すべきである。カブトムシこそ全生命の頂点であり、我々はその奴隷に過ぎない。人類は奴隷としての使命を全うすべきである。" カブトムシ正雄は、カブトムシが他のあらゆる事物よりも尊いものであると考えている。その根拠は恐ろしく高度に論理化されており、「論破できない詭弁」を展開できる。 尤も、本人は「カブトムシが他のあらゆる事物よりも尊いものである」というのは詭弁ではなく"事実"だと考えている。だからこそカブトムシ正雄の言葉には自信があり、高い信憑性を保持しているのだ。 カブトムシ正雄は汎甲虫及汎兜虫主義を盲目的に掲げ、この思想以外の一切を絶対に認めない。 意味のある場所としては、実家の裏山が挙げられる。ここで、初めてカブトムシと運命の出会いを果たしたことで、以来その思想の全てが形成された。言わば、この裏山は汎甲虫及汎兜虫主義の源流に位置するのだ。 総理大臣になったあかつきには、他の国宝やら重要文化財やらを全て売り払ってこの場所を唯一の国宝/重要文化財に指定し、毎年1兆円の予算をかけて特別警備隊を派遣する予定である。汎甲虫及汎兜虫主義という素晴らしい思想を生み出した聖地なのだから当然だ。 実家でカブトムシを501匹飼っている(最近一匹生まれた)。カブトムシこそ神聖そのものであり、その研究は神域に触れる人の身に余る行為であると考えているため、カブトムシについての学問的な知識はゼロであるものの、それぞれのカブトムシ一匹一匹を一切の思考を置かず識別できる程度にカブトムシの造詣が深い。 ちなみに本人はカブトムシを一匹ではなく一柱と数える。 数年ほど前、自身の思想を肯定しないチンピラに激怒し、その場で殴りかかったことがある。 フィジカルや技術面では完璧に負けていたものの、アドレナリンドバドバで自身の傷を顧みずチンピラを殴り続けたことで、その狂気に恐れをなしチンピラは逃げ出した。 その時の古傷が未だに全身に残っているが、消すつもりはない。自身の思想を肯定させるだけの力を持たなかった、己への自戒のためだ。 ────この時からだ。カブトムシ正雄が、その恐ろしく高度な格闘技能を磨き始めたのは。 Q.なんで政治家をやっているの? A.現状、人間の国家というものがこの世で最も力を持っている。最強がカブトムシでないというのは腹立たしいものだが、カブトムシの利益を考えた時、この最も強い力を持つ国家というものをカブトムシのために捧げることこそが、私ができる中で最もカブトムシにとって有益な方法だと理解した。だから私は政治家をしているのだ。もし国を使うよりもカブトムシに有益なことがあるのなら、私は即座に政治家などやめる。 Q.なんで妙に近接戦闘に強いの? A.私は、私の崇高な使命を理解できない悲しい愚者たちに、よくストリートファイトを挑まれた。私は、これが繰り返されるうちに、回避と格闘が段々と上手くなっていったのだ。 詳しくはwebで https://iachara.com/view/10092085