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[霧に潜む猫耳暗殺者]エルー

個体名:エルー・ザ・キャット 性別:女性 年齢:34才 身長:178cm 出身:不明          ____________________________________________ 辺りには血の臭いが充満している……あぁ…なんでそんな目で私を見るのエルア?…なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、 なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、 「なんで!!」 「はぁはぁ…あぁ…」 私は顔を手で覆った。そしたら嫌な物が見えないってお父さんに教わったから。この時だけ私は恐怖を忘れられる…… 数分後、もしくは数秒かもしれないけど私はベッドから降りて顔を洗いに洗面台に向かった。けど、鏡を見た瞬間私の体はまるで凍ったように動かなくなった。 「なんで、あなたがいるのよ?」 『くフフフ、あなたがとても素晴らしい顔をしていたからつい来ちゃった♪』 鏡の中にいるもう一人の私。私とは言っているけど腕が4本で、目の色も髪型も違う。けれども声も身長も顔も同じだから否定できないからそう思っている。私はいつも通りこいつを無視して仕事に行くつもりなのに… 『なぁ、楽になれよ♪、ほんとは血が見るの大好きだって言えよ。楽になれるからさ。』 そう言って彼女は鏡の中から出てきて私の顔や肩を掴んでくる。 「ッ!離して!」 『おいおい、酷いじゃないかせっかくいい提案をしたのによ〜』 私はそう言いながら手を払いのけた。彼女が私から離れたのを見て、顔を水で洗った。顔を洗っている時も彼女は笑顔のままだった。 『で、今日も何も刺激の無い一日を過ごしておしまいって面白くないだろ?血が大好きだって開き直ればいくらでも見れるのに…なんでなんだ?』 「うるさい…黙れ。」 彼女を見ないために今日も薬を飲む。薬を飲めばきっと見えなくなると信じて。薬を飲もうとコップに手を伸ばしたその時、 「うっ!げほ!げほ!うがぁ!」 ビチャビチャビチャビチャ…… 『あ〜あ、ま〜た血吐いてるよ。』 私は血を吐いた。昨日仕事で暗殺対象の護衛に何かやられたらしい。 『俺の提案に乗ったらそんなの全部無くしてやるのに、それでも乗らないのか?』 「オマエみたいな奴の提案には乗らないわよ。」 私の発言に彼女は'そっか〜'と言い鏡の中に戻っていった。私は彼女が帰ったのを見て安心した。けれど、私は洗面台に付いた自分の血を見たとき、とてもキレイだと思ってしまった。 「あっ…」 その時の私の顔はとても興奮していた。 「違う!私は、そんなのじゃない!」 私はそう言いながらすぐに血を拭いた。そしたらそんな気持ちも無くなると思って。 「はぁ、はぁ、うぅぅ。」 私は自分が気持ち悪くなった。そんなことを一瞬でも思った自分がとてもとても気持ち悪かった。どれだけ否定しようと事実は変わらない。 だから私はできるだけ普通の生活を送る。 「薬、飲も。」 あぁ、今日はとても"最悪"な一日になりそうだ…