レイン「…うん!カメラOKだよ!」 ジェイ「ようみんな!!俺達は希望のポップバンド ROCK U HEARTだ!! このプロフィールを見てくれたみんなに俺たちの紹介をするぜ!」 ロン「ポップバンドなのにロック?ってツッコミはなしで」 ザックス「気にしねぇだろ」 ジミー「まぁまぁ まずは成り立ちから話すか 俺らは元はみんなニューヨーク出身の音楽好きの幼馴染の集まりで みんなの好きな音楽を共有するってだけだったんだが,ある日ジェイがな」 ジェイ「『俺らでバンドやろうぜ!!』って言ったんだよな!!」 レイン「あの時のジェイの目本気だったよねー 絶対にてっぺん取るんだって感じ!」 ロン「しかもなぜか全員それに同意したんですよ 割とあっさり」 ジェイ「いやー俺のカリスマが出ちまってたか?」 ザックス「それはない」 ジミー「というかあっさりだったのはバンドやるってことだろ?本題は………」 ジェイ&レイン「ポジション!!」 ザックス「特にお前らがな 俺たちはあっさりと決まったが」 ロン「ふたりのどっちがボーカルやるかって これがなかなか決まらなくてですね……」 ジミー「ジェイのラップはセンス抜群でイカしてるしリーダーとしてカリスマがある しかしレインの歌声がまぁ見事な物で ルックスもボーカルにしたら客を集めやすそうでな」 レイン「カラオケで歌いまくったなぁ みんなも結構真剣にどっちがいいか長いこと話し合ってたよね」 ジェイ「正直2回目はごめんだわアレ……」 ロン「言ってしまえば方向性がこれで決まっちゃいますからね ストリート路線で行くか アイドル路線みたいになるか 慎重にもなります」 ザックス「正直らちが明かねぇとは思ってた がここでジミーの奴が」 ジミー「『ツインボーカルでやるのはどうだ?』って言ったな ジェイのラップでバースを蹴って レインの歌声でコーラスを歌い上げる どっちも目立つし表現の幅が広がる」 ロン「ただそうなると必然的にラップのジェイがリードボーカルになるし レインにギターを持たせなきゃならないのが結構悩みでしたね……」 レイン「すぐ上達したけどね!」 ザックス「ホントにな マジでレイン様様だぜ」 ジェイ「こうして俺たちは正式にバンドを結成!したんだが……」 ロン「まぁすぐに有名になれるわけじゃありませんからね CDなかなか売れませんでしたし」 ジミー「というかすぐ売れたら多分俺らメンタル鍛えてないままアリーナ行って潰れるはめになるからな メンタルを鍛える期間ができただけ御の字と思おうぜ」 ザックス「腕を鍛える時間もな」 ジェイ「まぁ俺もみんなを無理に巻き込むわけにはいかねぇし3年のお試し期間は設けたよ それでもダメならきっぱりやめるって約束付きでな」 ロン「けどなかなか契約してくれるレーベルがいなくてですね それを待つようにいろんなライブハウスでライブしました」 ザックス「勿論こっちからも掛け合わせたがほとんどがダメでな 考えてくれたとこもあるがだいぶいわくつきな所だった」 ジミー「そんなこんなで約束の3年まであと半年大…って時にこの救世主レイン様が」 レイン「ライブコンテストの情報をバッチリ!取り寄せましたー!」 ジェイ「しかも結構でかめのヤツ 思えばあれが俺たちの分岐点だったなぁ マジでナイスだったぜレイン!」 レイン「ふふーん!もっとほめたまえー!」 ザックス「喜ぶのが早いぞ あくまでコンテストに出れるのが決まったってだけで勝ち進まなきゃ意味がない」 ロン「しかも決勝まで何回も審査を通りますし実際に会場でパフォーマンスする日もあります ほかの参加者の皆さんも才能のある方たちばかりでした」 ジミー「とはいえ残された期間でデカい成果を出すにはここで優勝するしかない まさに背水の陣てやつだ」 ザックス「審査の日まで練習しまくったのは忘れてない」 レイン「その甲斐あって 僕たちは決勝まで行けたよ〜!」 ジェイ「だが決勝の相手がこれまた手強いのが多くてなぁ 経験で上の奴らもいたし全部オリ曲で揃えてるのもいた」 ジミー「間違いなくなにか手を打たなきゃ俺らは敗退… だがそんな時」 ロン「僕が新曲を作ろうって言いましたね 自分でも正直無謀な発言だったと思いますよ…」 ザックス「だが今思えばいい選択だったな なんせその新曲こそ…」 レイン「YELL for U〜♪!」 ジェイ「出ました俺たちの代表曲!」 ロン「そして僕たちの路線が希望を届けるポップバンドというものに決まった瞬間でもありましたね 」 ジミー「完成した瞬間俺は確信したよ(この曲は絶対に俺たちを成功させる)って」 ザックス「実際この歌を決勝で披露したときは歓声が怒号のように響ていたな で結果は」 レイン「じゃじゃ~ん!」(コンテスト優勝時の写真を掲げる) ジェイ「優勝したぜ!いやー決まった瞬間すごかったな!俺たちみんな叫びまくったよな!」 ロン「喉潰れるかと思いましたよ…あと優勝後にたくさんの数のファンレターが届いたときはびっくりしました」 ジミー「それだけ俺たちの歌がみんなに届いてるって証拠だな!」