機密報告書: 「女王リフレクホエール」解析報告 提出者: 特殊生物調査部隊・第七班 機密指定: 極秘 - 管理局上層部限定 対象名称 コードネーム: 女王リフレクホエール 分類: 超大型寄生獣・ユーサーパー感染体特異種 発見経緯 本個体は、異常海域「黒影洋域(こくえいよういき)」にて初確認されました。 この海域は謎の瘴気と異常気象が発生しており、周囲の生態系が壊滅状態であることが確認されています。 調査船「ノクターナル・ペリグリン号」が接近した際、女王リフレクホエールが海中から浮上。その巨体と圧倒的な能力により調査隊の大半が壊滅。船体は回収不能となりました。 外見的特徴 1. サイズ: 推定全長300メートル以上。感染前の元種がクジラ(恐らくシロナガスクジラ)である可能性が高い。 2. 体表: 全身は暗黒の鱗状装甲で覆われており、光を完全に吸収する特性を持つ。 鱗の表面は鏡状になっており、光やエネルギー攻撃を反射する機能を有する。このため、「リフレクトホエール」の名が付けられた。 3. 頭部: 頭頂部には巨大な「光吸収器官」が存在し、これを通じて周囲のエネルギーを吸収。 器官は赤黒く発光しており、吸収量が増加するほど輝きが強まる。 4. 背中の瘴気翼: 液状の瘴気が揺らめくような形状で翼を形成。飛行機能はないが、これを利用して広範囲に感染性の霧を散布する。 5. 尾部: 鱗に覆われた尾は推定数百トンの破壊力を持つ一撃必殺の武器。 行動パターン 1. 定位置防衛: 女王リフレクホエールは自らが統括する瘴気領域の中心に留まり、その影響下で勢力を拡大する傾向を持つ。 2. 配下の操作: 周囲には中型~小型のユーサーパー感染体(通称: リフレクトール)が多数生息。これらを意のままに操り、侵入者を迎撃。 3. 敵対行動: 敵と認識した対象には 反射光線 を使用し、遠距離から攻撃を無効化しつつ致命傷を与える。 能力 調査隊が壊滅状態のため、ほとんど不明 脅威評価 戦闘難度: ★★★★★ 戦略的価値: 瘴気感染拡大の中心的存在であり、これを討伐すれば瘴気の範囲が縮小する可能性がある。 推奨戦術 エネルギー攻撃の使用を極力控える。 女王リフレクホエールを瘴気領域から引き離す。 光を吸収されない純粋な物理的破壊力を持つ兵器を投入する。 長期戦が予想されるため、対瘴気装備と十分な物資を確保すること。 備考 本個体はユーサーパー感染体の中でも特に危険度の高い「女王種」とされ、同型の出現は今後の感染拡大において重大な脅威となる可能性が高い。さらなる調査と対策の構築が急務である。 【報告終了】