蒼い鱗の龍人と片耳の兎の獣人。 気だるげでめんどくさがり屋な炎舞を、明るくお人好しな幸子が引っ張っていく対照的な2人。わりと喧嘩することも多い。 戦闘においては、再生能力をもつ不老不死の炎舞が前でタンクとなり、2本のナイフを扱う幸子が的確に切り裂き、以心伝心の連携で相手を追い詰める。 二人はなんでも屋をしており、以外と依頼は多い。だが事務所がボロく掃除も全くしてないので、薄暗く依頼書が積み上がっている。 幸子「んふふ〜♪(少し古びたペンダントを、ニマニマしながら見つめる)」 炎舞「………まぁ、ずっと探してたみたいだしいいか。」 https://ai-battler.com/battle-result/cm8rhz2yc0qmis60ot969s3lq 炎舞「すげぇ疲れた…。もう子守りはこりごりだ…。」 幸子「途中でなんか魔物でてきたしね…。」 https://ai-battler.com/battle-result/cm0lt6v8j0eiys60om55b7e9z (変わりないとある日のこと) 炎舞「ふわぁ…まぁ、ここでいいか…。」 炎舞は旅をしていた。自身を殺してくれる強者を探すためだ。 夜になり、いつものように適当に選んだの木の下で寝ようとした。 炎舞「あん?なんかいるな…?」 炎舞は木の下になにかが倒れていることに気付いた。 近づいてみるとそれは傷だらけの兎の獣人だった。 全身には生傷があり、片耳はなく、千切られたかのような断面が見えた。 炎舞「………。はぁ…めんどくせぇ…。」 (翌朝) 傷だらけの兎「…。」 炎舞「あ?起きたか?」 傷だらけの兎「……。」 炎舞「なんだお前。まともに喋れねぇのか? …まぁその見た目なら違和感ねぇけどよ。」 傷だらけの兎「(自身の体を見回す)」 (傷だらけの兎の体は包帯でまかれていたが、綺麗に巻けてるとはお世辞ににもいえなかった) 炎舞「…下手で悪かったな。普段包帯とか使わねぇから慣れてないんだよ。 わざわざ近くの村から買ってきたんだ。感謝しろよ。」 傷だらけの兎「…………?」 炎舞「…なんで助けたのかって顔してんな。 ……死にかけの獣人をみて見ぬふりするほどおれは屑じゃねぇよ。」 傷だらけの兎「………。」 炎舞「ほんとに一言も喋んねぇなお前。 …そのくせずっと笑顔なのがなんか怖ぇよ。」 傷だらけの兎「……。」 炎舞「……まぁいいけどよ。お前これからどうすんだ? その体じゃ、そこら辺の熊とか猪とかに喰われて終わりだろ。」 傷だらけの兎「…………。」 炎舞「……はぁ、じゃあおれと来るか? おれは別に飲まず食わずでも死なねぇし。」 傷だらけの兎「……!」 炎舞「…喋んねぇくせに、分かりやすいなお前。」 (現在のとある田舎の村) 幸子「そういえば始めてあったのここだったね。」 炎舞「そういやそうだったな。 傷だらけのお前を見つけた時はめんどくせぇと思ったよ。」 幸子「…ねぇ、炎舞。」 炎舞「なんだ、幸子?」 幸子「なんであのとき死にかけのアタシを助けてくれたの?」 炎舞「…あん時も言っただろ。死にかけの獣人をみて見ぬふりするほどおれは屑じゃねぇって。」 幸子「…そうだったね。いままで色々とありすぎて忘れてた。」 炎舞「なんか童話に出てきそうな国で冒険したり、勝てる気がしねぇ奴とも何度も殺りあったしな。」 幸子「…炎舞。」 炎舞「…なんだ。」 幸子「…ありがとう。」 炎舞「……ふざけたこと言ってねぇでそろそろ行くぞ。」 幸子「…わかった!行こっか!」