彼女は溜息をつく、微かな熱気が風に吹かれて掻き消される。 荒野に聳え立つ塔、名は管理塔。存在しない塔、果てなき管理人。 門番たる彼女はこう告げる。 「暇っ!!」 荒野に響くは彼女の声のみ、無機質な塔に木霊する。 「私だけ外は不公平!、不公平だよッ!!」 小石を蹴り上げる、砂埃が舞った。 しかし……。 「んっ?」 何者かの気配に視線が規則的な軌道を描く。 「へ〜、珍しいね?、挑戦者…?」 何者かはどうでもいい、戦えればそれでいい、そんな感情が喉から溢れる。自然と力が入っていたのか、舌がぎこちなく脈打つ、心臓の高鳴りは強くなる。 「いいねッ!、君と戦いたい!」 嬉々とした目、笑みが止まらない。私は今、理不尽を押し付ける。 https://ai-battler.com/battle/3959f95a-16dc-4acd-9721-464b702da01d