【天狼領/機動仏像】勧善懲悪ビシャモンテン ―――ブッダ歴六二六年 日ノ本は戦禍に包まれる、空の彼方より来る仏敵 彼ら彼女らは人々の心を蝕み苦しめる魑魅魍魎 曰く ―悪代官 ―悪武士団 ―悪商人 日ノ本に生きる人々から生きる糧を奪い私腹を肥やす 今日もまた、子供たちの悲鳴が飛び交う― ・ ・ ・ 『それじゃみんな、せーのっ』 たすけてぇー、ビシャモンテーン!! ―――ウェーカップ!ビシャモンテーン!! 子供達の後ろから飛び立つ小さな影 葵と巫女の支える紙芝居の前に降り立ち 右手に棍棒、左手に宝塔を構えるその姿 これぞまさに日ノ本の守護者!! 勧善懲悪ビシャモンテン! ―――と言う設定の、木彫りの仏像 しかししかし、巫女の神通力に加え 守り神『天狼』開発手伝いにより本当に動き回る 遅ればせながら、ここは天狼領の寺子屋 巫女と葵は子供達に文字を教える為紙芝居を読みます この仏像『勧善懲悪ビシャモンテン』は 紙芝居の雰囲気を子供たちにより楽しんでもらう為 巫女が頑張って作った逸品 心なしか巫女ドヤ顔(白布で顔見えないけど) ・・・そこにふっと、偶然立ち寄った 天狼領の頭領『道徳(みちのり)』 まじまじと紙芝居とビシャモンテンを見比べ一言 「のう巫女殿、天狼領の為、売り出す気はないか?」 首をかしげる巫女ときょとんとする葵 これが後の天狼領一番人気お土産誕生の瞬間だった ・ ・ ・ 巫女は承諾したもののなーんとなく 良くない物を感じ、印を組み指の隙間を覗く すると、道徳の目が『銭(ゼニ)』になっていた 故に バッター巫女、黒刀を振りかぶり 飛び上がり道徳の頭を峰打ちしたぁー!! 因果応報自業自得、なむなむ・・・ ーーーーーーーーー キリトリ腺ーーーーーーーーー [機動仏像シリーズ] 設定はともかく式神や西洋で言うゴーレムに近い存在 動力は主に神通力、エコぱわーで動く 深く考えてはいけません、玩具だもの [天狼領人気お土産] 意外でもなく(道徳曰く)主役は良く売れる そう言い銭を数える道徳の頭をもう一回パカーン 主な購買層は紙芝居を見た子供達や子供を持つ親 動力の神通力は神社仏閣に連れて行けば自動回復 正にエコ!! [戦闘機『ジャキ』] ヒラメのように平たい戦闘機 攻撃機能はない、なかったはず、なかったよね? 本体のスピードを補ってくれます [ウェーカップ!ビシャモンテーン!!] 掛け声、元々は紙芝居の雰囲気作りに付けた機能 量産が始まりお土産として売られ始め 異常事態の目安に使われるようにもなった 現代で言うお巡りさん的な機能 実は初期量産時 深夜でも叫ぶので『空気読め機能』を追加された それ以降、夜は外に出てから叫ぶようになる これで巫女さんの安眠も守られた! 「「「ウェーカップ!ビシャモンテーン!!」」」 ガバッ!(キョロキョロ) ・・・守られた? [全長一尺(30cm)] 物語上の大きさ八分の一 元々が子供達の玩具用なのでこの大きさ 部品もやや小さく、彫ってく巫女さんも結構大変 お土産になってから量産する事になり、更に大変 [護法棍棒] 堅い木を彫って作った棍棒 神通力を纏い邪な考えを持つ相手や 邪気などに対して強い特攻効果を発揮 [宝塔] 複数の木彫りパーツを使って作成 ビシャモンテン起動中には光る玉が浮かんでおり そこから光線が出る、やっぱり悪特攻 [謎の漆黒機動仏像:柴] 敵か?味方か!謎の漆黒機動仏像 黒くて六本腕、何か強そう