その日、彼の誕生日だった 彼は暗い部屋に引きこもり、ピコピコとゲームをしていた 外から呼びかける声が聞こえたが無視 ゲームに集中する為カーテンを閉め、ヘッドホンを付けた ヘッドホンを付けるまでのゲームではなかった ゲーム名は「ぷよぷよ」 彼はぷよぷよをやり込んでいた だがつまらない毎日だった 最初は新しい感覚に襲われたぷよぷよも今となってはテンプレを組んで連鎖させる作業ゲーとなっていた 彼はこの日どんな個人スキルかワクワクしていた 「空を飛ぶスキルかな?超能力かな?」 彼はそう思いながらぷよぷよを起動した インターネット対戦に潜り相手を瞬殺。いつも通りの日常だった 外から聞こえる彼を呼ぶ声は無視してゲームを続行した 彼が誕生日ケーキの火を全て消した時、個人スキルが発現した 手首に出現したボタンを押すとぷよぷよの画面が出た ぷよは自分で思い通り操作できた この個人スキルが発現するのは当然だった。 彼には友達はゲームしか居ないのだから。 彼はぷよぷよしかしなかったのだから