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【悠久の錬金博士】モニカ

大好きなおばあちゃんは、モニカにとって憧れの錬金術師だった。 けれど、年を重ねるごとにその手は細くしわがれ、あんなに綺麗だった肌も、まるで枯れ葉のように色あせていく。 モニカが何より恐ろしかったのは、死そのものではない。 「老い」によって、自分の知っている大好きなおばあちゃんが、少しずつ壊れて別人のようになっていく過程だった。 おばあちゃんを天国へ見送った夜、モニカは鏡に映る自分の若さに怯えた。 「いつか私も、あんな風に衰えて何もできなくなっていくの…?」 その未来をどうしても受け入れられなかった彼女は、禁断の錬金術に手を染めた。 自分の体のつくりを根底から書き換え、人間であることを辞めたのだ。 すべては、一番美しく、一番自分らしくいられる「今」を、永遠に閉じ込めるために。