神は嫌いだ。 天界で偉そうな態度で下界を見下し、 人の歩みを嘲るような野郎は。 神は救いを与えるって言う奴は大勢いる。 それなら、なぜあんな愚王に尽くしてきた 俺の親父を救わなかった? 国を復興させ、人々の営みを再開させた、 最高の宰相で、たった一人の最高の家族だった親父を俺から奪った? 神は全知全能なんだよな? 全部知っていたんだろ? 俺の親父が王に騙されて職を失い、 奴隷同然の生活を送っていたことを。 俺の目の前で、 俺を守って野党に殺されたことを。 なんで真っ当に生きてた親父は死んで、 性根の腐った愚王は生きているんだ? 力を持つものが、力を持たぬ者を支配し、 操り、そのうえ使えなくなったら捨てる。 力を持たぬ者は何もできず、ただただ 黙って強者に従うだけ。 それが世の理だとかほざく輩はいる。 だがそれは弱者の言い訳だ。 力がないから奪われて、 力がないから蔑まれ、 力がないから苦しんで、死ぬ。 そんな世界、俺は耐えられない。 力がないなら、 どんな手を使ったとしても手に入れてやる。 得体の知れない悪魔と取り引きしようとも。 俺自身が悪魔になろうとも。 清き者が安心して暮らせるように、 悪しき者をこの世から抹消する。 そのためなら、神だって殺してやる。 『制作者の補足』 オルファナの持つ『魔剣アルニシ』は、元は神の創造した封印の神器『フィラキ』でした。フィラキは計7本存在しており、人々はフィラキを用いて、長らく民を苦しめてきた7人の大罪人を各々フィラキに封印しました。そうして大罪人人が封印されたフィラキは、神々の手によって深淵へと葬られました。深淵の奥底に封印された大罪人達は、自身を閉じ込めた神々に強い恨みを抱いていました。そのうち『暴食』の罪を背負う者の封じられたフィラキは、幾星霜のな時を経て深淵の底無しの魔力と大罪人の怨念を吸収し、『魔剣マルギア』となりました。 ある時、深淵の奥底に青年が訪れ、始祖の悪魔と取り引きを行っていきました。どうやらその青年は神々に強大な憎しみを抱いているようでした。マルギアは神々へ復讐する良い機会だと考え、青年と契約を結び、外界へと脱出しました。それがオルファナとマルギアとの出会いでした。ちなみにオルファナ自身も罪を背負っており、彼の有する罪は『拒絶』です。 めちゃくちゃ長文になりましたが、読んでくださりありがとうございました!色々なキャラで戦ってあげてくださいね! isさん