訳の分からない、夢である。 惑星相当の巨大な球体、その表面を這い回る一匹の芋虫。 奴はただ、這い回る。球体の表面を舐めるように這い続ける。 そして球体には無数の光が衛星のように廻っている。同じ軌道を繰り返すもの、不規則な軌道を描くもの、はたまた不可解に消えゆく無数の光。 それらはただ廻っている、それらは世界に廻されている。